【地理に関する雑学】 |
●日本最南端の島は?
日本最南端の島は、太平洋上にある沖ノ鳥島です。国際法上は島と認定されていますが、実際の島は高さ50cm程度の島(岩)が洋上に出ているだけです。政府は、この島を600億かけて、侵食から守る工事を行い、年間2億を維持費に当てています。国土の狭い日本にとって、沖ノ鳥島を死守する事で、より広い領海を維持する事ができます。その結果、領海内の海洋資源を活用する事ができるのです。
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●アルカトラズ
元々、アルカトラズはネイティブアメリカンだけが訪れる孤島でした。しかし、1850年、アメリカ合衆国陸軍委員会がサンフランシスコ湾に3つの軍事防衛設備の建設を提案し、このためゴールデンゲートの両側に要塞が建築されることになりました。入港する船の航路と一直線上にあるアルカトラズ島は、小さめの砦の用地として最適のため、1852年に陸軍技師団が調査に入り、翌年1853年には建設が着工されました。つまり、元々は陸軍の要塞だったのです。しかし、南北戦争における軍事技術の進歩に伴い、アルカトラズ島の要塞は不要になったため、1907年に要塞としての任務を正式に解かれたのです。その後、陸軍警察により要塞はとり壊され、1915年にアルカトラズの名を「合衆国太平洋地区懲戒用兵舎」に変更されました。
その後、1934年にアルカトラズ島は陸軍省から司法省が管理する事になり、連邦刑務所となりました。1963年、時の司法長官ロバート・F・ケネディーがアルカトラズの閉鎖を決定するまで刑務所として機能していました。当時の囚人には、有名なアル・カポネがいます。
閉鎖されたアルカトラズは、映画のように、1964年と1969年に政治運動家が実際に占拠しています。1969年時の占拠は1年半にも及び、1971年に最後の占拠者がアルカトラズ島から撤退しました。その後、島は国立公園事務局の管理下に置かれ現在にいたります。
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●バチカン市国
ローマ法王を長とする世界最小の主権国家がバチカン市国です。人口は約800人、国土は0.44平方km(日本の皇居は1.15平方km)です。カトリックの最高機関でもあります。また、軍事力は持たないためスイス軍の衛兵が法王身辺と法王室を警備します。1929年 イタリアとローマ法王庁との間でラテラノ条約が締結され、イタリアが、バチカン市国を独立した主権国家として承認しました。
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●世界のカジノ
日本では、東京都がお台場に導入検討をしているカジノですが、現状では法律で禁じられています。しかし、カジノは世界中に存在します。欧米のカジノは一般的ですが、アジアでは、ベトナムやカンボジア、さらには中国や北朝鮮にまでカジノは存在します。これは、カジノが非常に巨額な利益を生むためです。そのため、東京都では財源の一つとしてカジノ導入を検討していますが、導入には、国政レベルでの立法が必要なため、カジノで遊ぶのはまだまだ難しそうですね。
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●地図はなぜ北が上になっているのか?
地図を見ると必ず北が上になっていますが、これは地図の測量と関係があります。方位磁石を利用して地図の測量をするため、北が上になっています。世界中のほとんどの国は、北を上にして地図が製作されていますが、南半球のオーストラリアのように南を上にして地図が製作されている国もあります。
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●移動遊園地
オランダには移動遊園地があります。その名の通り、町から町へ移動しながら運営する遊園地です。この遊園地は、移動遊園地と言っても、本格的なもので、観覧車や大型ライドなどもあります。アトラクションは全部で約200ほどあり、道路や公共の土地を利用し、開催期間は10日ほどです。ユニークなのは、各アトラクションが家族単位で運営されているのです。各家族がそれぞれのアトラクションを運営し、キャンピングカーやトレーラーハウスで移動しながら、各地で遊園地を開催します。子供のために、学校(トレーラーハウス)も移動しながら一緒に旅をするそうです。
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●バンコクの正式名称
タイの首都をバンコクと呼ぶのは、外人が英語で言う場合だけです。タイ人は「クルンテープ」と呼びます。英語ではKrung Thepと書き、日本語では「クルンテープ」と書きます。しかし、この名称は略称で、正式な名称は、
クルンテープ・プラマハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロックポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサマカムプラシット
です。意味は、「天使の都、偉大な都、エメラルドの仏陀が住む都、インドラ神の住む信仰篤きアユタヤの都、9つの宝石を授けられた世界の大いなる都、神の化身が住む天国の様な固き王宮の幸多き都、インドラ神によって与えられヴィシュヌ神によって造られた都」となります。つまり「天使の都」を略称に使っているんです。
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●パリの赤い雪
パリでは、春先にほんのり赤い雪がふり幻想的な風景を見ることができるそうです。この赤い雪の正体は、直径50ミクロンという赤みをおびたサハラ砂漠の砂粒です。この砂が核になった雪がパリに降るのです。アフリカのサハラ砂漠の砂は、風にのって毎年100万トンもヨーロッパに運ばれてくるそうです。 |
●トリノ
イタリア第四の都市であるトリノは、イタリア北西部に位置しフランスとスイスに国境を持つピエモンテ州の州都です。人口は約90万、歴史的には16世紀のサボイア王国の首都であり、ビットリオ・エマヌエル2世がイタリアを統一した1861年からの4年間はイタリア王国の首都でした。その後、産業が発達し、フィアットが創業された町としても知られていますが、フィアットの国際競争力低下に伴い、オリンピック開催を機に知名度を上げ、工業都市から観光都市への脱皮を図っています。観光名所は、167メートルの塔「モーレ・アントネッリアーナ」、映画博物館、自動車博物館、エジプト博物館、そして、キリストの遺影が映し出された「聖骸布」収蔵されている大聖堂画有名で、バロック建築の美しい街並みも見所の一つとなっています。 |
●ポンペイ
ポンペイとは、1世紀までナポリ近郊に実在した都市国家です。しかし79年にヴェスヴィオ火山の大噴火により壊滅しました。18世紀になり発掘され、かつてのポンペイの暮らしを彩っていた宝飾品や彫像、壁画などの芸術作品が出土されました。ポンペイの出土品の中でも「竪琴弾きのアポロ」のフレスコ画は数奇な運命をたどった壁画として有名です。この壁画は1959年に高速道路建設中に発見されましたが、工事続行のために一度埋め戻され、1999年の再調査で地中から再度発掘されました。壁画の中央にいる太陽神アポロのモデルは、建物を訪れたネロがモデルと一説では言われています。 |