本末転倒 2 愛知環境破壊万博
環境保護をテーマにしている愛知万博は、ひどい環境破壊をした上に成り立っている。それでも、面白い物見たさに一度は行きたいと思っている私。 私は、子供のころのひどいトラウマがあって、環境問題については正面から見ることが苦手である。 子供のころ、自転車で20分くらいの所に雑木林で覆われた小山を発見した。そこは、オオムラサキが群生していて、他にもクワガタとか昆虫がたくさんいたので、よく遊びに行った。子供にとっては、まさしく楽園であった。しかし、ある日行くとそこは、完全にはげ山になっていて、住宅地に整備されようとしていた。その時の、ショックは凄まじいものであり、呆然としてそれから涙が止まらなかった。これも人の営みであるからと、何とか納得しようとしたが、その時のショックは今だに尾を引いているように感じる。 愛知万博の会場は、都市近郊に残った貴重な里山であり、子供の宝だったはずだ。これを失った近くの子供たちの悲しみを想像するとつらい。 万博に行く人は、子供たちの悲しみを噛み締めていく事である。 子供の宝と言えば、松本に県の森公園という日本庭園が売りもの公園があって、先日テレビの旅番組でも紹介されていた。ここは、それ以前は草が茂る何もない広場で、子供が駆け回ったり、野球をしたりできた。それが、大人のおもちゃに生まれ変わったので、すこぶる評判が良いというわけある。なかなか綺麗でいい庭園なので、観光に行かれる人は、子供たちの悲しみを噛み締めて味わってほしい。