仁川級フリゲート 海編3
仁川級フリゲートは沿岸防備の中核戦力、蔚山級の後継として開発された。 当初、3,000トンクラスのフリゲートを24隻建造する計画。 計画が進捗するに従って船体規模が縮小した。 ネームシップ仁川の進水時点は、2,300トン。 2011年4月、進水し、2013年1月就役。 現代重工業が建造し、1隻あたりの建造費は1,100億ウォン。 2016年6月3日には、改良型であるバッチ2の1番艦となるFFG-818「大邱」が進水。 同艦では、主機をCODLAG方式に変更し、加速機をロールス・ロイス マリン トレントMT30としたほか、国産の個艦防空ミサイルおよびK-ASROC対潜ミサイルのためのVLSが装備されるなど、大規模な設計変更が加えられているため、同艦以降は大邱級フリゲートとして区別された。 【事件・事故】■2014年、韓国軍全体の納入品偽装問題が明らかになる過程で、仁川級も本来フランス製であるべき電子機器冷却ファンなどが、台湾製にすり替えられていた事実が発覚。■2015年、本来ドイツ製であるべき操舵機のオイルポンプが、韓国製にすり替えられていた事実が発覚。 数々の納入品偽装問題に関与したとされる元海軍参謀総長が、STXグループから7億ウォンを受け取り、本艦級に同社のディーゼルエンジンを採用するよう便宜を図った疑惑で拘束。■2015年、「江原」の建造に関する複数の不良施工が発覚。 同艦の試験運行中に錨が突然落下しバウソナーのカバーを破壊した。 落下の原因は、2つあるはずの錨を固定する固定ピンが1つしか取り付けられていなかったため。 艦内の配管の継ぎ目に必要な補強がなく、溶接だけで接合されていたことも発覚。