カテゴリ:俳句・写真・陶芸
案内のはがきから 新宿で、個人の写真展を見てきた。 東海道ウォークの関係者から案内をいただいたもので、 「東海道中床屋ぞめき」というタイトルの写真展だ。 「ぞめき」って、なんなの・・・という感じで、あまり行く気になれなかったのだが、 近くに所用があり、時間もあったので、足を向けた。 写真展を開いたのは、林朋彦さん。文藝春秋社写真資料部所属。 旧東海道にある、古くからの床屋の写真が並んでいた。 今風の理髪店でなく、床屋で、床屋と呼ぶのにふさわしい店ばかりだ。 古い床屋には、歴史があり、その店主の生活の一部が垣間見える。 捕らえどころのいい写真展だ。 ただ、「東海道中床屋ぞめき」という写真展のタイトルがいただけない。 おそらく、「東海道中膝栗毛」から、「東海道中床屋」としたのだろうが、「ぞめき」という怪しげな響きの日本語が分からない。 会場のパネル説明を読むと、落語の「二階ぞめき」から取ったとある。 「ぞめき」とは、遊郭をひやかしながら歩く人などを言い、この落語では、 遊郭好きの若旦那のために、家の二階に『吉原』を作って「ぞめき」をさせた、 というもの。 つまり、旧東海道にある床屋の写真を写してきて、 あたかも床屋が傍にあるような気になってみたい、 という趣旨から、「ぞめき」としたのだという。 タイトルを凝りすぎて、分かりづらくしてしまったようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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