カテゴリ:本
「がんと闘うな 論争集」、「抗がん剤だけはやめなさい」、「がん患者よ、近藤誠を疑え」 の3冊を読んだ。 いずれも、近藤誠医師の編著や著書。 図書館で、がんに関する本を検索すると、いわゆるサプリメントが効いたというもの、 そして、近藤誠医師(他)の切るな、飲むな、という内容のもの、 それに、近藤医師への反論書、が出てくるのだが、圧倒的に近藤誠医師の本が多い。 それだけ、近藤誠医師が書いている、ということだと思うが、 多くの情報を得たいガン患者としては、「切るな、飲むな」について様々な意見が 欲しいのだが、無いものは無いということのようだ。 ●「がんと闘うな 論争集」(1997年) メディカルトリビューンという医学新聞に掲載された対談を、 割愛された部分も含めて再掲載したもの。 がんセンターや総合病院の院長や医長、医学関係者12人と11回に分けての 対談が載っている。 近藤医師が別の本で「敵前逃亡した」と書いた医師との対談もあるので、 人選に極端な不公平はないと思われる。 大方の人が、切るにしても、薬にしても、対患者にしても、日本の医学界の 基本的な部分に問題があると言っている。 ●「抗がん剤だけはやめなさい」(2013年・文庫版) まえがきに、近藤誠医師への反論書、「抗がん剤は効かない」の罪 を書いた勝俣範之医師から、対談の申し込みがあったが、直前になって、 「がん放置療法のすすめ」を読んだら、自分が準備不足であることが分かった、 という理由で、キャンセルされた。 相手の本も読まずに対談をしようとは・・・と書いていて、 本章では、勝俣医師が書いている、「腫瘍内科医が少ないから、外科医などが 抗がん剤を投与せざるを得ないのが現状だ」、というのは、抗がん剤が悪いのではなく、 医師の方が悪いと言いたいのか・・・と嘆いている。 ●「がん患者よ、近藤誠を疑え」(2016年) 念のため、これも近藤誠医師の本である。自分で自分を疑えと書いているのだ。 セカンドオピニオンで、医者の意見が同じだったら、警戒しなければならない。 なぜなら、医者は教科書どおりの判断をするから。 すべてを疑って、自分の頭で考え、納得できる治療を選べ、と書き、 近藤理論についての45の疑問について答えている。 色々なガン関連本を読んできたが、とりあえず、ここまでにして、 セカンドオピニオンをしてみようかと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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