マイブーム
私の応援しているFUNでは、毎年、秋から春まで、就職活動のサポートをしている。これは、私が経済誌の記者や、就職・採用支援事業をやってきたことから、その方面にもちょっと経験があるので、やってきたことだ。ということで、毎年、内定が出る時期になると、色んなお礼をもらってきた。初年度は「たけのこの里」だった。だが、これが冷蔵庫に入りきれず、家の中に50箱もたまったのを見て、密かに「オレは糖尿病で死ぬのではないか」と不安になった。だから、翌年からは「カゴメトマトジュース」に変えた。三年目からは、野菜ジュースなども加わった。みんな、私が仕事とサークルの並行に加え、毎週のレジュメ作成で疲れ気味なのを知っているから、めいめい、健康を気遣ったプレゼントをくれる。去年あたりからは、故郷の名産品を贈ってくれる学生も出てきた。福岡の大学生だけに、西日本出身者が多く、各地の特産物をいただくのは、ありがたいことだ。このペースでいけば、私は数年後には、贈り物だけで生活できるようになるのではないだろうか、と思うほどだ。そして、今年はどうかと言えば、実は、私は最近、はまっているものがある。それは・・・黒酢だ。酢のものは昔から好きで、そういうものを飲み食いした後、当てもなく散歩するのは日々の楽しみの一つなのだが、最近は夏に飲むと、非常に体の調子がいい。もともと、朝は強く、起きて10秒でパソコン作業ができるほど元気なのだが、最近はさらに調子がいい。秋と冬の資料を先取りで作っているので、この二ヶ月ほどはやたらと運動不足なのだが、それでもペースが乱れない。酢がおいしいと母親に伝えると、昨日は、様々な酢の飲み物が冷蔵庫の中に入っていた。これは、ちょっとはまりそうだ。ちょっと気が早く、図々しい話ではあるが、来年の内定者には、お礼に「酢」をお願いしてみようか、と思っている。若い頃は、瞬発力やムチャをやっても疲れない耐久力が体力の証明だと思っていたが、私も30代を迎えて、持続性や安定性が体力の本質だと感じるようになった。ことに、長期目標のために継続的な行動が求められる場合は、爆発力よりも一定のペースで質を落とさない努力の方が大事だ。地味な生活には、地味な健康管理がふさわしい。黒酢と散歩の組み合わせを、新しい趣味にしたいものだ。