タオバオ:価格に流れるお客さんをダマして集客する方法
こんなふうに集客しているタオバオショップもあるんですね。今日、たまたま、「ちょっと暑くなってきたし、サンダル欲しいなぁ」とタオバオを見ておりました。そして、発見したのが、左の写真のクロックス。Yukonというシリーズなんだそうです。私が最初に見たのは、130元でした。日本円にすると2000円くらい。ちなみに日本では3000円くらいで売られており、結構人気で、サイズによっては売り切れが多い感じでした。じゃあ、中国の最安値はどうだろう?と、さっそくタオバオで検索してみたんです。すると、なんと、38元であるじゃないですか!!(日本円で500円ちょっと)(検索結果画面)でも、面白いのは、ここからです。検索結果の、その商品をクリックすると、商品ページに飛びますよね。その商品ページには、こんなふうに書いてありました。(商品ページ)ん?このページでは買えないようです。準備中みたいです。じゃあ、仕方ないですね。本店へ行きましょう。URLをコピペして、飛んでみます。(URLをコピペして、飛んだ先のページ)あれれ?ここ↑は本店じゃない、と。本店は、こちらのURLなんですね。では、URLをクリックして本店へ行きましょう。(な~~~んか、ますますあやしく感じ始めます)(本店ページ)開くと、普通のタオバオのショップでした。しかも、信用度は王冠2つの、ちゃんとしたショップ。で、そうでした。私は、あのサンダルが欲しくて、ここに来たんでした。私の欲しかった商品を探してみると・・・・あれ?95元???いきなり3倍の価格になっています。・・・・。あー、そうか。商品名のところに、『買一送二』って書いてあるじゃん。これは『一つ買えば二つもらえる』って意味だから、3つまとめ買いの価格なんだ!!!・・・・38元かける3って、95元じゃないじゃん。そして、ページをよく見ると、この『買一送二』は、さらに『買一送三』に変わっていたんですが、その意味は、靴をさらに3つもらえる、という話ではなく、『靴を買うと、靴の飾りとエコバッグと送料をプレゼント』という意味でした。じゃあ、何?もともとの38元は?・・・・・そうか。釣りか。ということで、判明。お客さんが、タオバオ内検索で、価格でソートすることを見越し、ウソの安い価格で出品するショップを作成、それを見に来たお客さんを、誘導して、本店のショップへ連れてくる、という手法で集客しているショップだったのです!いやー、手の込んだことをしてますね。でも、その甲斐あってか、この靴は、このショップで79個も売れてます。調べてみると、同じ商品を、70元で売っている店もありましたから、95元で売っているこの店が、ここまで売れているのは、さっきの作戦のお陰なんでしょう。。。しかも、偽ショップのほうは、住所が広東の広州になっていて、本店のほうは上海でしたので、他の地域のお客さんも、この「だまし」で、連れてくることも狙っているのかもしれません。で、また、さらに調べてみると、同じ手法を使っている店が、結構出てくるんです(苦笑)。・偽ショップに書くURLには短縮URLを使う・短縮URLで飛んだ先はタオバオ外のURLにしておく・そのタオバオ外のURLから、タオバオ内の本店ショップに飛ばせるこの3段階を踏むことで、おそらく、タオバオの取り締まりをしている人たちの目につきにくくしているんでしょうね。タオバオ内の移動ではないから、サイト内検索やアクセス解析にひっかからず、目視以外では、バレづらいですもんね。手の込んだことをしてますなぁ・・・。まー、ほんと、何でもありですよね、タオバオは。~~~~~~~~~~~~~~~~~~この記事は、中国オークション『タオバオ(淘宝)』大解剖にも掲載しました。