カテゴリ:本の感想(あ行の作家)
有栖川有栖『朱色の研究』 ~角川書店、1997年~ 犯罪社会学者・火村英生先生&作家アリスシリーズの長編です。 それでは、簡単に内容紹介と感想を。 ーーー 犯罪社会学者の火村は、教え子の貴島朱美から、2年前に起こった殺人事件の再調査を依頼された。6年前、火事で伯父を亡くし、その光景から夕焼け恐怖症になっている朱美は、2年前の事件でも、身近な人を亡くしているが、犯人はいまだ捕まっていないという。 依頼を受けた火村が有栖川のアパートに泊まった翌早朝、有栖川のもとに電話が入る。火村あてのその電話は、幽霊マンションと呼ばれる近くのマンションの806号室を訪れよ、というものだった。 電話にしたがった二人は、マンションの一室で死体を発見する。 その後の調べで、何者かに脅迫され、一夜を806号室で過ごしたと主張する青年が見つかるが…。 さらに二人は、2年前の事件を再調査すべく、朱美たちとともに当時の現場に赴く。 ーーー 久々の再読です。 いやはや、謎の人物からの脅迫により、現場の部屋で一夜を過ごしたという青年の主張、そしてその謎を解明していく過程や、2年前の再調査など、わくわくしながら読めるシーンが満載で、楽しく読めました。 プロローグが印象的で、こちらも良かったです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.08.18 22:16:34
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