カテゴリ:本の感想(な行の作家)
二階堂黎人『軽井沢マジック』 ~徳間文庫、1997年~ 水野サトルシリーズの第1作です。あとがきでも、「軽い読み心地という点を一番大切に」したとあるように、蘭子シリーズに比べてはるかに読みやすい1冊となっています。 それでは、簡単に内容紹介と感想を。 ーーー <あさま38号>で出張からの帰路についていた水野サトルと同僚の美並由加理は、軽井沢での停車時間が長かったために、水野の勢いでそこで下車し、知り合いのペンションに泊まりにいった―。 翌日。そのペンションにパンとクッキーの注文をした、有名な小説家の別荘に同行しようとした二人だが、思わぬ事態が待ち受けていた。警察がその別荘に着いており、どうも小説家は死んだらしい。 さらに、水野たちが出張で訪れていたホテルの副社長も殺されており、二人が乗っていた<あさま38号>では、同ホテルの社長も殺されていた。しかも、同じナイフによって。 事件に首をつっこむ様子もあり、水野は警察から嫌疑をかけられてしまうが…。 ーーー 遠く離れた場所で、同じ凶器によって殺害されるという事件に、小説家の死、上の内容紹介では書きませんでしたが屋根の上で謎の死をとげる男と、事件も盛りだくさんですし、さらに怪しい宗教団体もからんできて、わくわくしながら読み進めました。 魅力的な謎やトリックに、読みやすい文体と、これは面白い一冊です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.11.30 13:10:33
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