カテゴリ:本の感想(あ行の作家)
乾くるみ『蒼林堂古書店へようこそ』 ~徳間文庫、2010年~ 乾くるみさんによる、ミステリー専門の古書店が舞台の連作短編集です。 書評家にして古本屋店主・林雅賀が経営する蒼林堂古書店では、百円以上の売買をした客にコーヒーをサービスし、カウンターで飲めるというサービスを行っている。同級生の大村は、毎週、日曜日、この古書店に通っていた。 同じく、毎週日曜日にこの店を訪れるミステリを愛する高校生・柴田と、月に一度店を訪れる小学校教師・茅原が集まるとき、自然と、彼らが経験した不思議な出来事についての話が始まる。 大村が居酒屋で見た、謎の集団は、何を目的とする集団なのか。通知表の成績をすべて5にかえる高校生の意図は何なのか。消えたプラレールはどこへいったのか。などなど、日常の謎に、マスターの林は鮮やかな回答を示していく。 と、こんな内容となっています。全14章ですから、14の「日常の謎」が楽しめます。文体も読みやすいです。さらに、各章ごとに、その章の題材と関係するミステリ案内もついていて、これはミステリ好きには嬉しい一冊です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.12.20 13:05:09
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