カテゴリ:本の感想(あ行の作家)
浦賀和宏『彼女が灰になる日まで』 ~幻冬舎文庫、2015年~ フリーライター・桑原銀次郎シリーズ第4弾です。 それでは、簡単に内容紹介と感想を。 ――― 前回の事件で重傷を負ったが、なんとか回復した銀次郎のもとに、奇妙な電話がかかってきた。入院していた病院の人から銀次郎のことを聞いたという男に出会うと、相手の男は、オカルトめいた話をする。霊能者の知里アシの霊が、銀次郎が入院していた病院で意識を取り戻した人間に次々に取り憑き、自殺を遂げている。男の妻で、自殺者は3人目となる……という内容だった。 関係者は、銀次郎が知里アシや、彼女の霊の話をしてきたアシの兄の所業について記事にしてほしいと望んでいた。銀次郎自身は、記事にすることに抵抗も感じていたが、調査を調べていくうちに、事件は思わぬ様相を呈していく。 ――― やはりこのシリーズは面白いです。 単なるライターとして事件の取材を進めるのではなく、銀次郎さん自身が深く事件に巻き込まれている……はずなのですが、冷静な視点を失わない銀次郎さんのかっこよさが光ります。 最初に想像されていた事件像が、調査を進める内にどんどん修正されていく過程も面白いです。そして最後に明らかになる真相は……。 第5弾以降も楽しみです(予定されているかどうかも分からないですが…)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.05.14 22:06:58
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