カテゴリ:西洋史関連(史料)
エインハルドゥス/ノトケルス(國原吉之助訳)『カロルス大帝伝』 ~筑摩書房、1988年~
訳者の國原吉之助先生は、カエサル『ガリア戦記』やスエトニウス『ローマ皇帝伝』などの訳者として有名です。本書刊行当時は、名古屋大学文学部教授でいらしたようです。 カール大帝について、実際に彼に仕えたエインハルドゥス(アインハルト)と、大帝の死後に生まれたノトケルス(ノトカー)が残した伝記の邦訳です。 本書の構成は次のとおりです。なお、各著作の題目や内容目次は原典にはなく、訳者の國原先生によるものです。
――― エインハルドゥス『カロルス大帝伝』 第1部 カロリンギ朝の起り 第2部 カロルス大帝の外征と内政 第3部 カロルス大帝の私生活と肖像 第4部 カロルス大帝の晩年と死 附録 『カロルス大帝伝』へのヴァラフリド・ストラボの序言 注
ノトケルス『カロルス大帝業績録』 第1巻 敬虔なカロルスと教会 ・聖俗の学問と教育 ・カロルスと聖職者 ・聖職者と悪魔 ・カロルスと教皇 ・聖俗の建築物建立 ・雑記 第2巻 英邁勇敢なるカロルスの外交と戦争 ・外敵との戦争 ・ビザンティウム帝国やその他との交流 ・フルドヴィクス(ドイツ王) ・ノルドマンニ人その他との戦い ・フルドヴィクス(敬虔王) 注
解題 あとがき 年表 カロリンギ朝系図 地図 地名・民族名の中世ラテン語―現代語訳表記対照表 人名索引 ―――
巻末の解題が分かりやすいのはもちろん、「地名・民族名の中世ラテン語―現代語訳表記対照表」や「人名索引」も付されているように、とても丁寧に作られている一冊です。
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Last updated
2019.05.03 22:24:10
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