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2021.06.05
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遠藤周作『海と毒薬』
~角川文庫、1960年~


 戦時中、九州大学で起こった米兵捕虜生体実験事件(相川事件とも)を題材とした長編小説。

 肺を病んだ男が、引っ越し先の町で、勝呂という奇妙な医者にかかることになります。彼のことに関心を持ち始めた男は、親族の結婚式のため九州に行ったとき、彼の過去を知ることになります。
   *
 勝呂研究生は、同じく研究生の戸田とともに、橋本教授のもとで働いていました。学部長が倒れ、権力争いが激化してから、橋本教授の様子がおかしくなっていきます。戦争も激化していく中、大学でアメリカ兵の捕虜を見かけるようになり、そして、ついにその実験にかかることになります。
   *
 3部構成のさいごでは、実験に立ち会った看護師と戸田さんの過去が描かれます。彼らの罪の意識とは、そして勝呂医師の思いとは。

 重たいですが、考えさせられる物語です。

(2021.01.09読了)

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Last updated  2021.06.05 12:59:23
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