ダークホースを探る!
各校から評価の高い筑波大、最終戦の日体大戦を録画で見ました。今シーズンは前半節に強豪校との接戦を落とし、結果的には5位。大学選手権へは北海道大学を下し出場権を得ました。 各校が注目チームに挙げる理由は、ずばりフィジカルに秀でたランナーの存在。特に彦坂兄弟の名はすでに全国区で、この試合でもラインブレイクを重ねました。また、彼ら以外の選手もサイズが大きく、ボールキャリアになれる選手が沢山いる。ラインアウトの不安定感も、スローワーに村川君が入ったことで獲得率が上がっています。 特に日体大戦後半のように、キックを蹴らずボールを動かし始めると相手にとっては怖い存在になります。この試合ではハンドリングエラーは多かったですが、ブレイクダウンスキルがしっかりしており、ペナルティが少ないのはこの時期に強みとなります。 ディフェンスはキックに対して厚く守っていて、ラインはソフトドリフト。激しく前に上がって間合いを詰めてくるよりは、外で確実に仕留めてくるスタイル。ですので、対戦するチームはデコイを入れるよりはカットーカットなど、高い位置でボールを外まで動かすべきかもしれません。 肝となるのはFWのフィットネスの部分だと思います。「動き続けること」に長けた印象は持ちません。ですから、ゲームプランにもよると思いますが前半からアタックし続けられるか。 コンタクトで勝れば相手はスローボールから攻めることになりますから、最後まで激しく戦えるはず。息が上がり切るというのは一番の恐怖なんです。でも、そこにチャレンジすべきだと思います。あのサイズのプレーヤーに前半から乗っかられる展開は、どのチームも避けたいはず。特にラインアウトの獲得率が上がっていますから、対戦するチームはゲームの作り方が難しい。 そのための条件として、バックスのラインアタックが前で仕掛けること。SOが深い位置でボールをもらい、後ろにボールを下げるアタックですと、大きなFWのフィジカルをいたずらに消耗してしまいます。「ゲインラインに忠実に」ゲームプランを練ってきたとしたら、筑波は非常に怖い。 初戦は流通経済大。チームカラーとしては似ていると思います。1回戦の好カード。大学選手権は今週末19日開幕です!