「いやあ・お父さん。お騒がせして申し訳ありません。
直ちにこの変態教師を外に放り出しましょう。」 あなたもですよ・・。 真夏は腰にべっとり付いている教師の手をつねって離させます。 先生は痛そう・・おや?でも嬉しそう・・? 「おやじごめん。俺、先帰るわ。」 「おい真夏、」 「お騒がせしてすみませんでした。」 深く頭を下げて、ひとり出て行きます。 するとあわてて二人がついていきます。 「・・うちの息子は大丈夫だろうか。」 見送るお父さんは、とても心配です。でも、これで静かになりましたね。 真夏、捨て身です。 一歩・外に出たとたんに、猛烈に走り出しました。 「ああっ。」 驚いて立秋が後を追います。 先生は・・おや、どこへ行ったのでしょう・・諦めましたか。 真夏は自宅とは逆の方向へ走っていきます。 完全に まく気です。 そうとは知っても、止められないのが思春期の男の子・・。 さすが学年2番、追いつきそうで追いつかない。 まるで後を追うのが楽しいみたいですね。 そうとは知らない真夏は必死です、公園横切ったり、横道へ入ったり。 信号で止まったらアウトなのに・・。必死で逃げてます。 横断歩道に差し掛かった時に、突然車が突っ込んできました。ぶつかる、 と、よけようとしたら ドアが開いて 腕が伸びて 引っ張り込まれてしまいました。 助手席に顔を突っ込んで、体が運転者の膝の上。 お尻のあたりに・・何か金属があたっています。 体は く の字に曲がって。髪の毛はぐしゃぐしゃと思われます。 「はい。ごくろうさん。」 過呼吸になりかけてむせる真夏は、そのおかしな格好のまま・・持ち去られました。 息を深く吸ったときに・・煙草の匂いが。 「へっ?」 「どうした真夏。動くなよ、運転してるから。」 「先生?ちょっ・・。」 「動くなっていってるだろう。足、ばたつかせるな。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/04/09 10:10:34 PM
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