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ヒロガルセカイ。

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柊リンゴ

柊リンゴ

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2006/04/11
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この人は汗をかかないのかしら、真夏はこらえながら思います。
自分ばかり、さっきから。
こんなに熱くて。
「ん、真夏。ほら。」
「・・あアっ・・んっ・・」
試されてるんだ、やっぱり。よがる姿を冷静に見られています。
じわじわと落とされます。
「やだっ・・せんせい、せん。」
先生がざっと前をあけました。
「ちょっと待って・・お願い先生・・。」
「待てないよ?ほら。」
足を肩にかつがれて、もう逃げ場などありません・・。
「やばい、マジになってきた。」
「先生っ!」
真夏が叫んだときに・・・・。
外からなにやら物音がしました。

がつん。がつん。誰でしょう?

何かをドアにぶつけています。

「おっ客さーん。延長されますかあ?」
のんきな声が聞こえます。

「なんだ?そんなに時間はたってないぞ?」
先生がドアのほうを睨みます。

「お返事はー?」
またのんきな声・・。でも、また がつん とぶつける音・・。

「なんだこの従業員は・・。」
先生が真夏の足をおろすと、ドアのほうへ歩き出しました。
「まったく・・教育がなっていないな。」
先生に言われたくないですよ。
ドアノブに手をかけたとき。

「まなつ!」
ドアの向こうからのんきな声が、真夏を呼びます。

「えっ・・。」
先生が ちっ と舌打ちして、振り返ります。
「ここの従業員に知り合いがいたのか?」
「知らないよ。」
真夏はシーツをよせてくるまります。
「そこで待ってろ。」
むっとしながら先生がドアを少し開けたら。

ガーン とブーツでドアを蹴って開放されました。

ブーツを履いていたのは。
白いシャツに腰から下の黒いギャルソンのエプロン。
茶色い髪をワックスで毛先を つんつん に固めて。
唇にピアスをした 猫目の男の子。

「あんたに用はねえよ。」
カラーコンタクトでグリーンに染まるその目で先生を睨みます。
「おいこら・・。」
ずんずんと中に入っていきます。
「こら お前・。」

先生を無視して、真夏のほうへ。
「ま・な・つ ちゃん?」
「は・・?」
白いシーツにくるまって髪の毛が乱れたままの真夏をみて
男の子は、ため息をつきました。





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Last updated  2006/04/11 06:16:55 PM



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