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ヒロガルセカイ。

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柊リンゴ

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2006/04/12
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「大丈夫ですよ、お父さん。今うちの腕に覚えのあるものが引き取りにいっております。」
立秋は満足そうです。
「お父さんと呼ぶのはやめてくれたまえ・・。」
「おや?お気に召しませんか?ではダディ・でよろしいですか?」
「やめてよ!ぱぱがおかしくなっちゃうでしょう!」
「おやー気の強い妹さんだ・・。顔はお兄ちゃんに似ていないね?」
「出て行ってよ!このプリン持って!!」
頑張ってね鞠香ちゃん。追い出してみてね。


「まなつ・・。」
部屋をでた真夏の腕をぐいっと先生がつかみます。
未練たらたら、です。
「離してよ先生。今日は・・・何もなかった。そうしよう。」
「せーんせ。離してあげてよ。」

「明日な、真夏。学校で。」
ゆっくりと離すと。確かめるように髪を撫でます。
「きしょい。真夏ちゃん、おいで。」
猫目が、ぐいっと引っ張りました。
すたすた 早歩きで駐車場へ向かいます。
「真夏ちゃん、後ろね。俺バイクできたから。・・っとその前に。」
突然止まって、真夏の腰を両手で押さえます。
「な。なに?」
「お・へ・そ。が出てるから。しまってよ?」
「は・・。」
ふふっと笑って、ブーツを鳴らして、バイクにまたがります。
「感じちゃだめよ。真夏ちゃん?」
はい・と渡されたヘルメットと隠し撮りの真夏の写真。
「捨てといてね。ぼっちゃんの隠し撮り。おかげで顔わかったけど。
 実物のほうが、かわいいね。」


「おお。さすがはうちのパティシェだ!」
ただいま・・と帰宅したら、鞠香ちゃんより速く玄関に現れた立秋。
家族ではないはず。
「なんだよおまえ・・。なんでここにいるんだよ!」
「ぼっちゃん、どーも。」
首だけ下げて、おじぎのつもり・。
「お兄ちゃん・・大丈夫?なあにその人、くちが痛そう・・!」
「痛くないよーん。きみが妹さん?かっわいーいね。しっかし似てないね?」
「もう!お兄ちゃんー。」
「この猫目!」
「猫目って、俺?真夏ちゃん。俺、冬至って名前あんのよ?」

「もう遅いから。みなさん帰りなさい。きみはこのプリン持って。」
お父さんはもう疲れておられます。
「泊めてはいただけないんで?」
「なんだと、この変態!早く出て行けよ!」
「つれないなー真夏くん。・・おや?なにか・・匂いますよ?」
かっと熱くなりました・・。
「嗅ぐな、お前はもうー!」
「んじゃね。真夏ちゃん。」
冬至が真夏の唇をなぞります。
すすっ・・と指でなぞって。
「こんど。ためさせて?」
家族が近くにいるのに。何をいっているのでしょうか。
「んじゃ。」

「なんだいあの子は。親からもらった体に穴あけて。口にピアスなんて。
 変わってるなあ・・。」
「眼鏡の人もおかしかったわよ・・。」
「真夏。友人は選びなさい。そのほうがいい。」





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Last updated  2006/04/12 05:43:58 PM



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