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ヒロガルセカイ。

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柊リンゴ

柊リンゴ

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2006/04/13
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いつもとは違う・おろした前髪が。
なんだか昨日のことを思い出してしまいます。
ざわつく教室、どうしましょう。
「俺の誕生日は8月1日。もういい?」
「了解。んじゃ、訳して。」
真夏は皆が自分と先生を交互に見ているのは感じました。
けれど動揺を悟られないように・悟られないように。
もう目を見ないで、頑張りました。

「真夏、先生と何かあったの?あんな冗談言う人だったの?」
彼女がこそっと聞いてきました。
「しらん。」
本当にこのままやりすごせたら。
昨日の自分はどうかしていました、熱に浮かされたように、何かが・・欲しくて・・?
いけません。思い出しては。
「真夏、耳が赤いよ?どうしたの?」
「なんでもない。」
でも真夏の様子はしっかり見られていました。
授業が終わると、真夏はまた職員室に呼ばれました。
「今日早退しろ。」
「は?」
「わかるだろ?このままじゃきついだろ?ってこと。」
「は・・あのな・・。」
耳をひっぱられます。
「抱かせろ。」
「・・は?」
「昨日みたいな中途半端はごめんだ。」
先生の目が真夏をつかんで離しません。
「俺も今日は早退する。下で待ってろ。」
「せんせ、待ってよ。」
「待てない。じらされて気が狂いそうだ。」


体の奥がじん・・とします。
先生に見つめられると熱いです。
どうしよう。
昨日の・・あの先がみたい気もしているのです。
でも。
行ったら戻れなくなりそうで。
「真夏。」
「・・先生、」
「いいから。下で待っていなさい。」


先生の車の前に立って、ぼうっとします。
どうしよう・・。
「またさらっちゃおうか?」
びくんと反応しました。
声に聞き覚えが。
「それとも。ほっといて欲しい?ねえ真夏ちゃん。」
今日も白いシャツで。ギャルソンエプロンで。ブーツで。
「そのさあ、熱っぽい顔。」
ごつい指輪をした指が真夏の唇に触れます。
「俺、欲しいんだけど。」

どうしましょう・・。体の奥が熱くて・痺れたように。
真夏はゆっくり口を開きます。
冬至の指がするりと入り込んで・歯を抜けて・真夏の舌を探り当てます。
「なめて。」





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Last updated  2006/04/13 05:50:04 PM



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