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私は子どもの頃、気絶して呼吸停止しちゃったことがあるくらい、すごーーーくひどいぜんそくでした。
夜になると、発作が毎晩起こって、ぜんぜん息ができない。 薬なんて、てんで効かない。 でも朝8時くらいになれば、かなり息ができるようになるんです。 そのせいか母は「夜中に救急で病院なんて...」という感じだったので、 発作が起こったら、朝まで何とかひとりで頑張るしかない。 もちろん母も心配していたと思いますが、 母子家庭で仕事で疲れているから、とても看病は無理だし、 心配かけたくない、というよりも、心配が「うざい」ので (今から思えば、心配されることで、よけい体が緊張して、苦しくなってたんだと思います)。 発作が起こってもできるだけみつからないように、朝まで頑張っていました。 もう「なんで私だけ?」とか「こんな苦しいのイヤ!」とか言ってる余裕がないほどひどいので、 その朝までの10時間くらいを、なんとか気絶せずに乗り越える技をいろいろ工夫しました。 少しでも楽になる姿勢を見つける。 脚の角度、背中の角度。 心拍数や呼吸が上がらない、体の使い方。 息ができないけど、そのほんの隙間で体の力を脱力させる方法。 実は私、「緊張してあがる」という感覚が限りなく皆無なのですが、 これはたぶん、この苦しい発作のなかで、心拍数が上がらない心の使い方を会得したからなんじゃないか、と思うんです。 また、さすがに息をするのがしんどくなって、 「やばいなあ、死ぬかな?」と思ったことも何度もありました。 人間ギリギリになると、「怖い!」「助けて!」ではなくて、 意外と冷静に「死ぬかなー」と思うようです。 この経験も「あがらない性質」やいろんなことがあってもあんまりあわてない心を育ててくれたと思います。 その、針の穴から息を吸うような連夜の大特訓のおかげで 会社に入社する時の体力測定では 巨大企業で、何千人と入社した中で、 女子で1番の肺活量(4000cc以上あった)だったし、 きらくかんをやっている今も、 発作時の体の感覚探しや、落ち着いて向いあえるハラを作ってくれたのは この経験がとても大きいのです。 ぜんそくのひどかった、5歳くらいからの10年間、 手が震えるほど薬漬けだった上、 思春期から妊娠まで喫煙習慣もあったというのに、 すっっっっっっごく元気なんですよ! 今でも疲れを貯めすぎると、ぜんそく君はお知らせに来てくれますが、 克服しようとか、完治させようとか、 今までに一度も思ったことがないんです。 逆に強がりじゃなく、ホント~に 「いやー、おかげですごい能力いろいろ貰っちまったよ!」と思っているんです。これがなかったら、間違いなく今の自分はいないので だからぜんそくのあるみなさん!ぜんそくのお子さんを持つおかあさん! いや、ぜんそくだけじゃないか。いろんな病気を持っているみなさんや、おかあさん! かわいそうと思う前に、自分やお子さんの中に、すごいパワーがあることを忘れないでね。 これ、将来役に立ちますよ~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年09月25日 18時19分56秒
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