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カテゴリ:亡父のこと
二日前に蕾のままトイレの一輪挿しにされていた椿が、
綺麗に花びらを広げ、その不可思議な姿をほのと呈しています。 江戸時代から愛された羽衣という品種とも異なり、黄色い蕊の一部が 外側の薄ピンク色の花びらと混ざり合っていて、実に可憐な花。 大型の雑誌「太陽」の姉妹誌「季刊マニア」(平凡社)で37年前に 発刊された「椿」号には、石川淳氏や森本哲郎氏の文、現代椿名花百選や 木彫工芸品、陶器、染色、絵画、小物入れ、郷土玩具、こけしなども紹介。 また、犬飼孝氏の「万葉の椿」という一文は古歌を例に綴ってあります。 亡父の蒐集品は、まるでこの特集号そのもの。 こけしや小物入れ、陶器の類、あらゆるものが”椿づくし”に揃えてありました。 一時は百をゆうに超える品種が、庭の内外(外とは垣根)を埋めていました。 冬鳥から春鳥の囀りに変わる頃に、これらの品種がその美を競い合います。 江戸椿では岩根絞、呼子鳥、沖の浪、草紙洗、初嵐、袖隠、蝦夷錦、黒椿、 光源氏、和歌の浦、日光・月光、唐糸、白唐子、荒獅子など。 中京椿の太郎庵、玉露など。 京椿では、天が下、曙、熊谷、加茂本阿弥、五色椿など。 トイレのものは雪椿系なのでしょうか?灌花絞の一色ものなのかな? 豪華なものは、肥後椿で、まるで夜空の花火みたい。 その他の地域では白侘助、太郎冠者、西王母、さらに豪華なものは西洋種。 父亡きあと、母は余り庭仕事をしませんでしたので、かなり品種が減り、 また母没後の翌年にリフォーム、増築したこともあって随分減りましたが、 五月連休過ぎまで、百花繚乱の庭になります。 http://image.search.yahoo.co.jp/search?rkf=2&ei=UTF-8&p=%E8%82%A5%E5%BE%8C%E6%A4%BF 肥後椿 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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義父も椿好きでしたね。
我が家に持ってきたのも何本かありますが、おりくさんの所と同じく、増改築出今では7本ほどになりました。私は侘助が好きなので、白玉椿以外はすべて5種類の侘助です。おりくさんのお庭一度見てみたいですね。素敵でしょうね。 (2013.03.21 08:58:18)
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