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〇かぐや姫がいよいよ天に昇ろうとする時、その 置き土産として残したのが「不死の薬」で、 かぐや姫自身も壺の液体をひと舐めしています。 お世話になったお爺さん、お婆さんにも舐めさせ てあげれば良いのに、天人の命令で止む無く帝に薬を渡し ています。 京楽真帆子さんの説明をお借りすると、<帝(天 皇)と「不死の薬」というと、 史料に出てくる薬が思い起こされます。それは淳 和天皇(768~840)や仁明天皇(810~850)が服 された「金液丹」です。 これはヒ素や水銀を含むもので、現代人の感覚で は劇薬です。が、当時は、不老不死をもたらす仙 薬だと考えられていました。 体の弱かった仁明は、淳和に勧められて飲み始め られた、といいます。> 医者の制止を振り切ってでも淳和帝は服用され、 病気を平癒されましたが、その副作用に苦しまれ たとも。 淳和帝、仁明帝ともに長生きではありませんでし たので、 「金液丹」は不老不死の妙薬ではなかったのでは と思われます。 はて扨て、かぐや姫の残した「不死の薬」は燃 やされてしまったようです。嗚呼、勿体な~。 (参考文献・京都新聞掲載の京楽真帆子のエッセ ー「竹取物語の世界」) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.09.14 08:24:16
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