テーマ:映画館で観た映画(8350)
カテゴリ:映画
雲南省のとある村に暮らすターシャンとその妻。 ある日、視察に訪れた県の役人は、あまりもの村の貧しさに驚き、夫妻に外国産の羊2頭を送る。 2人は、なれぬ羊の飼育にあれこれ手を尽くすが、羊たちは痩せ細ってしまう。 貧乏な村を救うべく奮闘する老夫婦のドラマ。 突然与えられた羊の飼育に困惑する老夫婦の姿を、雲南省の雄大な自然を背景に描く。 「雲南省の雄大な自然」は過酷な自然だ。 高冷地のために、ここでは稲作は出来ない。 ターシャン夫婦は、ジャガイモを食べて飢えをしのぐ。 そのジャガイモさえも、沢山は作れない。 雨も少ないから、乾燥して、草も生えないのだ。 水源は枯れて、羊の飲み水を汲むのも大仕事なのだ。 いや、かつて、ここは豊かな緑だったのかもしれない。 しかし、羊などの家畜を飼うことによって、草地がなくなった。 わずかに、芽を出した草を羊が食べて、草地の回復を妨げている。 今では、時々通る車が砂煙を上げるほど、砂漠、一歩手前まできている。 この映画は、「農家の実態を無視した農村援助」を痛烈に批判したものだ。 もし、農家の実態が分かっていたら、羊を増やして村つくりをなどと思わず、 草地を回復して、農地を豊かにとするはずだから・・・。 日本だって同じような間違いをしている。 恵まれた気候を生かした稲作が出来るのに、田んぼは荒れている。 野菜も果物も、日本でも出来るのに、わざわざ輸入している。 愚かなことだと思う。 ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。 ★11月29日*地名「猿」に思う熊のこと*UP ・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.11.29 19:14:56
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