テーマ:映画館で観た映画(8356)
カテゴリ:映画
夢をみていた。 アメリカ・ロサンゼルス。 この街には、夢を追いかける人が各地から集まってくる。 女優を目指すミア(エマ・ストーン)は映画スタジオのカフェで働きながらオーディションを受け続けているが、落ちてばかりだった。 ある日、ふと立ち寄った場末のバーで、ピアノを弾いているセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会う。 彼の夢は、自分の店を持って思う存分本格的なジャズを演奏することだった。 恋に落ち、互いに応援しあう二人。 しかしセバスチャンが生活のために加入したバンドが売れ、二人の関係が変わってしまう。 冒頭、渋滞のハイウェイ。 ずらーと並んだ車の中から、次々と歌とダンスが始る。 ■フラッシュモブ■か! ■フラッシュモブ動画■ と心の中でツッコむ関西人。(ノД‘) チャゼルはロサンゼルスが非現実的な夢を持った人々によって作り上げられた詩的な街である。 主人公のセバスチャンには、ライアン・ゴズリングが選ばれた。 完璧なピアニスト役を演じるにあたり、ゴズリングはジャズピアノの練習に励んだ。作曲家のハーウィッツはゴズリングのプロ根性に感心したと語る。 「彼がピアノの演奏を習得したことに非常に驚いた。 今でも信じがたい。」 チャゼルも証言する。 「演奏シーンの手元クローズアップですら、代役の演奏者を使っていない。 すべてゴズリング本人が弾いているんだ。」 たった3ヶ月で、あそこまで上手になるなんて、天才としかいいようがない。 女優を目指すミア役のエマ・ストーンもキュート! 見ながら、ここは、若者の街だと思った。 映画に出てくるのは、若い男女、それも才能のある・・・。 ここは、若くないと、美しくないと、才能がないと生きていけない街だ。 才能がない、若くないと思ったら、故郷に帰る。 ミアもそうした。 しかし、運命は、ミアに再びオーディションを受ける。 そんなことが繰り返されているだろうというシーンがある。 それは、最初の方で、無名のミアがアルバイトをしているカフェに有名な女優がやってくるのを、憧れの目で見るミア。 最後の方に、有名になったミアがカフェに行くと、自分が働いていた所に若い女性が働いていた。 たぶん、それは、第2、第3のミアだろう。 交わされるセリフがまったく同じだった。 人生には分岐点がある。 そんな青春の分岐点を描いた、ほろ苦さを感じる映画だった。 ■『セッション』■のデイミアン・チャゼル監督作品で■第89回アカデミー賞■で最多の6部門受賞作品 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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