テーマ:懐かしい昔の話(548)
カテゴリ:父の麦わら帽子
私の子どもの頃、今から60年以上前の話。
その頃の岡山の田舎では、どの家も、藁ぶき屋根で襖の間仕切り、(一部、板戸もあった。)。 外部と家の仕切りは、障子だった。 今頃は、その障子を張り替える時だった。 家で破れが目立つ障子紙をバリバリとはがす。 これは、子どもが喜んでやっていた。 桟だけになった障子を川に持っていく。 古いタワシでゴシゴシとこすって、残っている糊や紙を洗い流す。 障子の桟を家に持って帰って、家で炊いた糊で障子紙を貼っていく。 ここでも子どもの出番で手伝った。 障子の張替は毎年というわけにはいかないが、近所でもやっていたので、年中行事と覚えている。 私の村では、川で障子を洗うのだが、小学校に行く途中にある家では、 家の前の溝で洗っていた。 その時は、板をはめ、溝の水位を上げた。 小学校に行きながら見ていた風景を■旅先の郡上八幡■で見たことがある。 きれいに障子を洗って、新しく真っ白な障子紙をはると、一気に家の中が明るくなったようだった。 この時期に障子を洗うのは、まだ水が冷たくないこともあるが、 10月10日の祭りの客をもてなすためだったのだろう。 ■道普請■をしたり、どぶろくを作ったり、障子を貼り替えたり・・・。 村は、こうして10月10日の祭を待った。 (写真はすべて郡上八幡で) にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.09.26 00:56:21
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