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2019.09.26
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カテゴリ:父の麦わら帽子
 私の子どもの頃、今から60年以上前の話。
その頃の岡山の田舎では、どの家も、藁ぶき屋根で襖の間仕切り、(一部、板戸もあった。)。
外部と家の仕切りは、障子だった。

今頃は、その障子を張り替える時だった。
 家で破れが目立つ障子紙をバリバリとはがす。
これは、子どもが喜んでやっていた。

桟だけになった障子を川に持っていく。
古いタワシでゴシゴシとこすって、残っている糊や紙を洗い流す。

障子の桟を家に持って帰って、家で炊いた糊で障子紙を貼っていく。

ここでも子どもの出番で手伝った。

障子の張替は毎年というわけにはいかないが、近所でもやっていたので、年中行事と覚えている。

私の村では、川で障子を洗うのだが、小学校に行く途中にある家では、

家の前の溝で洗っていた。

その時は、板をはめ、溝の水位を上げた。
小学校に行きながら見ていた風景を■旅先の郡上八幡■で見たことがある。

きれいに障子を洗って、新しく真っ白な障子紙をはると、一気に家の中が明るくなったようだった。

この時期に障子を洗うのは、まだ水が冷たくないこともあるが、
10月10日の祭りの客をもてなすためだったのだろう。

道普請■をしたり、どぶろくを作ったり、障子を貼り替えたり・・・。

村は、こうして10月10日の祭を待った。
(写真はすべて郡上八幡で)
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Last updated  2019.09.26 00:56:21
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