染屋の独り言

アメリカは凄い！
何故ならどんなに世界に迷惑をかけても誰も文句を言わないから。

不思議に思うのはイラク戦争で証拠も無しに戦争を始めたブッシュ前大統領に非難の声が起きなかった事。
もちろんアラブなどのイスラム圏では起っていましたが、ヨーロッパや自由主義アジア圏でもその声は小さくて聞こえません。
ロシアや中国でさえ声を上げようとはしなかった。
本来、ブッシュ前大統領は戦争犯罪人として刑罰を受けなければならない犯罪者だと思います。

日本では長いバブルの後始末にデフレインスパイラルのオマケまで、辛い不況が少し上向きかけた時にこのアメリカ不況爆弾です。
アメリカは世界の消費の半分以上を占めてきた消費大国。
貧困からの脱却と、迫害を避けて大陸へ避難してきた歴史があります。
借金しても豊かさを追い求めるのはその歴史の裏返しかも知れません。

アメリカの新大統領に混血の黒人バラク・オバマが選ばれました。
しかしアメリカは基本的にはＷＡＳＰ（ホワイトアングロサクソンプロテスタント）の国。
アメリカ国民は保険として神を信じています。
神にゆだね任せて安心を得ているのです。
アメリカ的キリスト教主義は市場原理という神を創造しました。
その市場原理主義に任せていれば最も良い形で社会が構築されると信じたのです。
そしてそれを世界に押付けました。
市場原理主義は金融工学という魔物を生み出しましたが、ノーベル賞と言う神の仮面を被っていました。
その仮面が剥がれた時、悪魔が瞬時にして世界を同時不況に、下手をすれば恐慌に。

これもアメリカ発。

誰も文句を言わない。
世界の消費を一手に引き受けてくれているからです。

しかし、この形は異常。
この世界不況が世界を正常な形に戻してくれる事を願うばかりです。

話は変わりますが、こんな凄い会社があった事で驚いています。
その会社の方針は会社で最も大事な物は社員、
完全年功序列、
定年七十五歳、
残業禁止、
完全週五日制、
社員全員同じ食堂、
これで業績が下を向いた事無し！
社員は自分達の為にあらゆる努力を惜しまないとか。
良いですね。