染屋の独り言

宝くじや競馬などは元から利益をふんだくられたギャンブルですから、普通に買っていては勝つ道理がありません。
たまたま勝つのは幸運の神様がこっちを向いてくれていたから。
パチンコもそれに似て勝つ事は果てしなく偶然に近いものだと思います。

トータルで勝っている人はそれなりに努力しています。

宝くじでは滋賀県から大阪の梅田まで買いにいく事で何回も高額賞金を獲得した人がいました。
運のいい売り場に集中的に買い込むのだそうで、使う金もはした金ではありません。
何十万と買うのだそうだと聞きました。
真似は出来ませんが。
トータル大黒字。

競馬でも幾つかの方法があるそうですが、私の気に入ったのは出走前のパドックで出走する馬をじっと見つめると言う方法。
何も考えずに馬だけ順にじっと見つめるだけ。
集中して。
表情や体型、肌の艶を。
そして何か感じた馬を買うのです。
その方は数ヶ月で黒字に。
ずっと黒字は続いているそうで、これなら真似が出来るかも知れません。
しかし、競馬に興味のない私にはやる機会はなさそう。

パチンコでは前にも書いた事が有るかも知れません。
先日、ちょっとお見かけしたので、書いてみます。
その方は「描き屋」さん。
参考の物を見ずに、すらすらとこちらの希望する模様を描いてくれます。
図案が頭の中にインプットされている様です。
催事に出かけてお客様の要望に合わせてその場で色紙に絵を描きます。
その絵を気に入ったお客様の染帯をそこで受注すると言う訳。
猫でも犬でも、桜や梅など何でも御座れ。
美しいキモノに二ページにわたって紹介されれた事も有ります。
我が事の様に嬉しく切り取ってファイルに保存した事も。

素描専門の職人さんと言うか作家なんです。
こういう作家さんの知人が何人かいますが、あっという間に色紙の一枚を描き上げてしまいます。

得意先の催すお遊びの集まりには良く一緒していたのですが、何でも遊び事は上手でした。
その人と先年久しぶりに出会うと、頭はまっつるてん。
仕事が無くなってパチンコで「飯を食っている」と言います。
何でも、もの凄く集中しないと勝てないそうで、そのせいで頭の毛が無くなったとか。
先日見かけた時も、毛が生えた様子はありませんでした。
毛が抜けても集中して三十万円代の収入が得られるなら、これも生活の為には良い方法かも知れません。

開店前にパチンコ屋に並ぶ若者達の姿が目に浮かびます。