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カテゴリ:日記のようなもの
ブッシュ大統領が再選を果たした。
まだオハイオ州の暫定投票17万票の集計が終わって いないが、14万票差をその中で埋め更に逆転する可 能性は、極めて、低い。 ヤンキースに3連敗しながらも4連勝でひっくり返し たレッドソックスよりも厳しい状態と言っていいと 思う。 最終的な選挙の結果はとりあえず置いておくとして 選挙全体の結果を見渡してみようと思う。 ブッシュ 58,286,937 ケリー 54,766,544 Yahoo.comの日本時間3日23:15頃の得票集計だが、 両者の間には、約350万票の差がある。 つまり、万が一オハイオの暫定投票全てがケリー に流れてケリー勝利となったとしても、アメリカ 全体の投票、つまり民意の反映としては、 ブッシュ支持(の人の方がおそらく多い) という事になり、それは、ブッシュの第1期4年の 肯定という意味合いを持つ。 上記の集計時点で、ブッシュが28の州、ケリーが 20の州で勝利を収めていた事になっているのだが、 数以上にはっきりと色分けで地続きで勢力分布が 分かれていた。 東海岸(北部)と西海岸、そして五大湖周辺の州は ケリーが取り、それ以外の南部や、中部の州は根 こそぎブッシュが取った。 各TV局がケリー支持者の声として伝えていたのが 「ブッシュを支持してるだなんて、アメリカ人が バカと思われる」 というような意見だ。例えば、今回、NY州はケリー 候補が勝った訳だが、それでもブッシュの政策の せいで再びテロにさらされるようになれば、 「ブッシュを支持した(州の)連中の割を食った」 ということになる。 冗談では無く、本気でアメリカという国は分裂する 可能性を秘めていると思う。 可能性としては月が地球に落下してくるくらいの低 いものだろうが、今後アメリカ本土に対して控えら れていたテロが、特にブッシュが勝った州に対して 頻繁に行われるようになれば、その可能性は無視で きない程に大きくなっていくと思う。 昨日の日記にも書いた通り、テロには目的と理由が 存在する。アル・カイダのメンバーだけではなく、 イラクの人々や、反米感情の強いイスラム諸国の人 々の心情は、この選挙結果をどう捉えるのだろうか。 どうにもならない。という諦めが実情でそれが真実 だとしても、少なくとも、今回のブッシュ再選は、 テロの沈静化には、決して、つながらない。 イラクからの早期撤退も無くなったと言っていい。 それだけイラクでの犠牲者は今後も増え続ける訳だ。 再選が決まったとして、おそらく最初の課題は、EU が最も懸念しているイランの核問題だろう。北朝鮮 では無く。 何故かと言えば、北朝鮮のミサイルはEUには届かな いけど、イランのはEU諸国の一部には届くからだ。 そしておそらく北朝鮮は中国に対してはミサイルを 打たない。そんな所で理由としては充分である。 だから、今回の大統領選挙の結果を最も厳しく受け 止めているのは、イランではないかと私は思う。 大統領選挙の結果とその考察については、最終的な ものが確定したら、また書こうと思います。 余禄1.NHKの態度 NHKも選挙速報を度々流していたのだが、どうしても ブッシュ贔屓だった。というのは、ケリーが取った 州を、なかなかその集計に加えない。 それが最も顕著だったのが、最期まで残った州の内、 ミシガンやウィスコンシンなんて夕方頃にはyahoo.com ではケリー勝利となっていたのに、NHKは先ほど4日に なる頃にやっとミシガンはケリーにしていたものの、 ウィスコンシンは空白にしていた。阿呆か。 集計が始まった当初の速報から、ずっとブッシュ有利、 ブッシュが勝ちそうで通していた。まぁ淡々とそれを 伝えるだけならまだしも、アカラサマすぎるのは良く ない。 余禄2.ジェンキンス脱走兵の処置 大統領選挙のおまけという感じで各社も報道していた が、曽我さんの父親のコメントには驚いた。 「無罪放免かと思ったのに(以下略)」 と驚いていた。母親の方は、務めるべきを務めて、そ の後にみんな一緒に幸せになって欲しいというコメン トだったが、メンタリティーとして、日本人的だなぁ と思わざるを得なかった。まぁ日本人なのだが。 戦時中の脱走兵なのだから、処刑されてもおかしくない。 はっきり言って、彼が曽我さんという日本人拉致被害 者の夫でなかったとしたら、判決は全く違ったものに なったと思う。 30日間(本来は90日)の拘禁と不名誉除隊だけだなんて、 滅茶苦茶な判決だろう。 ベトナムが怖いから逃げた、なんて、今なら、イラク には行きたくないから脱走した。というのと同次元だ。 お涙頂戴。ホントにそれだけの人が多い。 やってられないのは、特に独身の米兵だろう。 妻や子供がいて、「彼らを大事にしたいから逃げた」 なんて前線の兵の脱走を許容するなんて事になれば、 軍隊としての規律なんて崩壊する。 イラクやアフガンで自爆テロに怯えながらも任務に 着いている兵士達を何重にも虚仮にした判決だ。 良くも悪くもアメリカに守ってもらってる現実という のは日本に存在する。 その現実を無視して、他の脱走兵の処罰はともかく、 「あの曽我ひとみさんの旦那さんなんだから、無罪 放免でいいじゃん?」 という言葉の無責任さと不平等さは、いただけない。 法律という「決まり事」の重みは、軽視すべきでは ない。少なくともそれは、情状酌量で全て流される べき重さでは本来、無い筈だ。 余禄3.ケリー候補が敗北宣言 予想より早かったのですが、日本時間で午前1時過ぎ にケリー候補からブッシュに「負けたよ」と電話を 入れて、事実上の選挙戦は終わりを告げました。 今日昼間とか夜に何回かうたた寝してた関係で午前4 時まで起きてたら、敗北宣言のスピーチも見れました。 だからなんだと言う程のものでも無かったけど。 しかしまぁ、結局オハイオ州の13万票+α、例えば20 万表票程が今回の大統領を決めたとすると、全体の 約一億一千三百万票の内の0.1~0.2%くらいが今度 の大統領選を左右したとも言えるわけで。 前回の大統領選に引き続き、ウワォ!、って感じです。 ま、でも全体の投票率が上がったのに、全体で350万 票以上ブッシュが勝ち越した事そのものに危機感を 覚える私です。 さて、寝れるのかな、オレ・・・。笑 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.11.04 09:52:59
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