「金離れがよい」とは、金銭に執着しないという意味だ。
日本近世文化に詳しい著者が、落語をベースに、江戸時代の庶民の幸せな生き方を紹介する。
現代情報社会ならドロップアウトしそうな「与太郎」や「粗忽者」が、なぜ落語界ではスーパースターになれるのか。著者は、「現代ではワーク・シェアリングすら難しいが、江戸時代の人は、必ずしもお金のためではなく、むしろ世間のために働き、あるいは人と仕事をシェアした。それが仕事というものであろう」(59 ページ)と説く。
■メーカーサイト⇒田中優子=著/小学館/2010年06月発行 江戸っ子はなぜ宵越しの銭を持たないのか?
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