「僕らの夜明け前」(Part 2)
今までこのブログで何度も取り上げているこの曲ですが、やはり思い入れがあるので……はっきり言って、かつてないほど大好きな曲です(滅多に“大好き”という表現を使わないことからも分かるかと思います)。この曲に込められた情感というのが、本当に心に沁みるというか、ROMだからこそ作れた曲ではないかと……所謂、“何かの終わり”にはぴったりな曲なんですよね。例えば、文化祭終わったその日は、この曲聴いてそれまでのこと思い返して感慨に耽ってました。「傷ついて もうダメだって/そう思う 事もあるだろう/それもきっと 明日の僕を/創るための 礎となる」とか、「大切に 大切に/育てる いつかの僕が/枯れないように/負けないように/ここで出来る 精一杯をしよう」とか、まさにそうだと思うんですが…色々衝突(前も書いた通りです)もあったし、挫折(東急はポスター有料とか、本番の高校生クイズとか)もあった(そーいや執行部内はわりかし和気靄々だったな…)。けどその反面、素晴らしい写真アートが完成したり、軍団長が協力して下さったりと背中を後押ししてくれるようなこともあった。まぁ、これには文化祭に至るまでの色々な活動をビデオに記録してたから覚えてる、ってのももちろんあるんですけどね。文化祭の総括のビデオを作るとしたら、この曲は間違いなく使いますよ。ええ、そうですとも(一個人の勝手な思い入れ[?]と言われたらそこまでですが…)。一番最初のアコギ、出だしの「木枯らし舞う 心が舞う/一人の夜は 静けさを増す/間違ったまま 時は過ぎたと/思い返した 僕らの夜明け前」という歌詞、「問いかける 歌うその先に何を見いだすんだ/良いとこも 悪いとこも全部 抱いて」という2番Bメロの歌詞、中間部のギターソロ、「木枯らし…舞う/未来はきっと僕らを待っているんだ」というラストの歌詞。所謂何と言うか「終わりを感じ」る部分なのですが、この曲が収録されているシングル"ENERGY"は最後から2番目のシングル。恐らくこのシングル(或いはこの曲)を録音していた頃の彼らは、「解散するか否か」で揺れていたのではないかと思います(ちょうどLive Aid出演前のQueenのように)。だから如何にも「もうこれで終わりです」的なムードというか内省的なムードが漂っているのでしょう(まさしく"GOLDEN ROAD~BEST~"とか"GOLDEN ROAD FILMS"のジャケ写のイメージです。そういえばベスト盤のラストを締め括ってたのはこの曲でしたね…。Queenだと"These Are The Days Of Our Lives"がそんな感じです)。。結局ラストシングルは、前年前々年に引き続き「MAJOR」のOPに採用された"PLAY THE GAME"となりましたが、やはりこの頃の彼らは音楽活動の意義を見出だせてなかった感も否めません(ライブをやっていたとはいえ)。(実質ラストアルバムの)"ROAD OF MAJOR II"をリリースしてから発表したシングルはたったの3枚(前に挙げた2曲と「さらば碧き面影」)で、"PLAY THE GAME"のリリース後はベストアルバム"GOLDEN ROAD~BEST~"をリリースして、リミックスアルバム"SILVER ROAD~REMIX~"(ベストアルバム収録曲のノンストップ・リミックス)&PV集"GOLDEN ROAD FILMS"のリリースをもってバンドを解散していますから、やはり創作意欲の喪失、という印象は拭えません(ただ、「一度各々の音楽活動の原点に立ち返りたいという結論に至り…“解散”という形をとる事にしました。」[Written at "GOLDEN ROAD FILMS" notes]ということらしいのですが……)。。まぁもともとがTV番組の企画でヘッドハンキングされて結成したバンドですから、結成から5年でそのような状態に陥ってしまってもある意味仕方なかったのかも知れませんが。正直、素晴らしいバンドだったので解散は残念でした(The Cross的存在か?いや、そんなことあるまい…)。ただ、先程と同じように"GOLDEN ROAD FILMS"のノートに「いつの日かこの4人で演奏する事があるかもしれません」と、再結成を示唆するようなコメントが載せてあるので、私としては、それを待とうと思っています。私が彼らを好きになるきっかけになった「さらば碧き面影」には何度励まされたことか(でもオフィシャルサイトクローズしちゃってるらしいからなぁ…)。。で、ここでやっとこさ曲の方に話を戻しますが、サウンドは万人を哀愁に誘うような感じと言えばいいのか、万人に訴えかける感じというか……ともかく“感動的”です。つまり、そういうような雰囲気で行くと"Friends Will Be Friends"と被るんですよね(あの曲のPVは端的にそれを表してます)。或いは"It's Alright"(PVとか"Montage The Nightlife Tour"でのパフォーマンスはそれを端的に…(ry)とか……何て言うんでしょうか、“誰かさんへの応援歌”とも言えますかね。彼らそういう傾向の曲多いですから(「ENERGY」とか「さらば…」とか)。そこに“哀愁”っていうものが加わって、まぁ独特な雰囲気になったと。独特だけど典型的なバラード。“哀愁”だと、"TOOI TAIKO"とか「横浜リリー」とか「うたかた」とか"Luna Park"とかが似てんのかな…?ちょっとズレてるような気もしますけれども。ところで、思い入れ(の強さ)は、やはり「僕ら…」が断然なのですが、その1ランク下に「うたかた」「…リリー」、さらに下に"...Alright"という感じできます。私は、「好き」というのと「思い入れがある」っていうのは別物だと思ってますから、"It's Alright"より好きな曲として"Footsteps"があったりするのですが、やはりこの4曲(「僕ら…」「うたかた」「…リリー」"...Alright")は別格です。自分の中での思い入れがかなり強い4曲と言えるかも知れません。これらの曲は少なくとも1回はこのブログで取り上げていますから(そのはず)、そういう所からもそれは伺えるかと思います。そして、私は人によっては着メロ/うたを設定することがあるのですが(それ以外の人たちはグループ設定の着メロ)、ここまで来れば、上の4曲――特に「…夜明け前」を着メロ/うたとして設定してる人に対して私がどういう風に思ってるかが分かると思います(まぁ、人として、ということなのですが)。ちなみに私の中ではうた>メロです。あと「…リリー」も使ってますね。その3人が誰とは言いません(でも大体分かると思います)。かなり逸れてしまいましたが、いくらこの曲に似た雰囲気だとしても全く同じ感じの曲はない訳で……あ!"Goodbye Yellow Brick Road"とか(違)でも"Goodbye"だし、ピアノのサウンドがかなり寂しげだし、共通点は多いように思います。ただ、やっぱ哀愁を掻き立てるのはアコギの方が一枚上ですね(でも"TRUTH"はBallad Piano versionの方が……あれ?)。そーいや"Goodbye..."も「好き」な曲でしたね……"Goodbye..."じゃなければ"Dreaming Of The Queen"とか…これも違うか……まぁ、とにかくこの曲を聴くと何とも言えない気持ちになるんですよ。果てには全く関係ないホームステイのこと思い出して思い出に浸ってたり(笑)。正直他の曲だとそういう風な感情は感じたことないんですけどね…("It's Alright""Numb""Twentieth Century"はまた別物←全部Pet Shop Boys…)。それだけに"SILVER ROAD~REMIX~"のヴァージョンはちょっとガッカリでした。何か期待を裏切られた感じで……(しかもSecret Trackとしてその後に一番最初の「大切なもの」が再登場して続いていくという[ノンストップ・リミックスですからね、そりゃ。でも「…夜明け前」の前でノンストップのはずが一回リミックス終わっちゃってるんですよね。看板に偽りあり(違)]…いわゆる"Reprise"?)。"In Denial"みたいにOrchestral mixを作ったり、"The Night Comes Down"みたいなアレンジにしたりしてみたら面白いのでは?と思いますけれども、どうなのでしょう?(ただ"The Night..."と「…夜明け前」って全体的にかなり似てるんですよね。だから……ってあれ??)やっぱりこの曲にはオーケストラ・アレンジが一番向いてるかな……("...Denial"には元からオーケストラあったんですけどね)。そういえば"GOLDEN ROAD~BEST~"の初回盤付属のDVDにはライブのダイジェスト映像があって、そこでの「…夜明け前」はブラスを加えての演奏でした。中々ムーディな雰囲気でしたね(このライブのフル・ヴァージョン[つまり完全版]を収めたDVDはリリースされないかなぁ…)。まさに"Montage The Nightlife Tour"の"Footsteps"的な雰囲気でした。誰かMix作ってくれねぇかな(笑)(そんな暇人いねぇかorz)かなり長くなってしまいましたが、ってか過去最長ですが、以上って事で(歯切れ悪すぎだなwwworz)。。何か脱線しまくってたなぁ…何か矛盾も多かったし……曲の例示はPet Shop Boysがやけに多かったし………まぁ、こんなもんなんだろう、ということで自己完結(爆死)さて、お次(要は次更新する時)は"bittersweet samba ~ニッポンの夜明け前~"(by Re:Japan)について語りますか。まぁ、そんなに長くならないことだけは確かです(苦笑)