きょう11月19日は一茶忌である。
昔々、長野県から転校したばかりの福島県荒海小学校2年生の学芸会で、私は小林一茶に扮して歌舞劇『信濃の一茶』をやらされた。まさか信濃の国から転校してきたからでもあるまいが。・・・茶のもんぺに羽織を着て、宗匠頭巾をかぶり、杖をついて。「♪信州信濃の雪解けてー♪」と歌いながら。
数年前、ラジオの深夜放送で思いがけなくこの歌が流れてきたのでびっくりした。セリフ調の歌詞がはいっていたこともあり、ほとんど忘れてしまっていた。あわてて手近の紙にメモしようとしたが、書取れなかった。しかし冒頭部分のメロディーは記憶にあるとおりだった。52,3年ぶりに聞いたのだ。
そんなことも思い出しながら、句を詠む。
一茶忌や崩れし垣の野菊かな 青穹
散るもみじ目にしむ朱(あけ)に時雨るゝや
行き暮れて誰呼ぶ声か紅葉散る
行き行きて吾が道遠し夕時雨
道連れとはぐれて遠し片時雨
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