NASAが本年10月に打ち上げを予定している木星大型探査機「エウロパ」のキャンペーン、「メッセージ・イナ・ボトル(瓶の中のメッセージ)」に参加した。私の名前を書いて探査機エウロパが木星に向かう。
目標の木星軌道に到達するのは2030年。そのとき地球上の私は84歳。はたして生きているかどうか分からないが、名前に託した私の夢は木星に到達するだろう。
私の名前はNASAのキャンペーンですでに火星に向かい、太陽に向かっている。現し身の私の肉体は分割できないけれど、夢はいくらでも分割できる。私の余命は地球上で生きるしかないが、民族だ、人種だ、宗教だ、と愚か者に牛耳られて戦争と殺戮に明け暮れている地球にうんざりしている。私は星座占いなど信じないが、私の生まれ星座、おうし座は、ことし2024年、木星と重なるのだそうだ。100年に一度の宇宙現象だとか。そんなことは知らなかったが、このたびのキャンペーンに参加できたことを喜び、夢を楽しもう。
思い出した。ジャズのスタンダード曲、バート・ハワード作詞・作曲 "Fly Me to the Moon"。その一節に「木星や火星がどんな春か見せてちょうだい(Let me see what spring is like on Jupiter and Mars) 」と。
・・・今夜はこの歌をうたいながら夢を見よう
NASAから送られてきた証書
次は土星に!
山田維史「土星祭り」1981年
(当時の西ドイツ某社刊)
Tadami Yamada "Saturn Festival"