米国航空宇宙局(NASA)の無人火星探査機「MAVEN(メイブン)」が、日本時間19日午前3時30分ごろ、フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から打ち上げられた。打ち上げは成功し、「MAVEN」は火星軌道まで約10ヶ月の旅についた。
以前このブログに書いたが、沢山の人たちに仲間入りして、私の名前を焼き付けたCDも積み込まれている。名前だけだが、私も10ヶ月の旅、いや、軌道周回に成功し、さらに火星に着陸することができれば、その後は地球に還らない永の旅となる。何十年後、何百年後、何千年後かに、火星で墓碑銘のように発見されるかもしれない。
私はかつて、「遊卵飛行」という詩に次のように書いた。
(略)
わたしは一個の分離した生命なのか
いや、わたしは広がりなのだ
地図を 宇宙大に書きかえて
光る馬が時空間の多層をかいくぐる
(略)
わたしは万象の関係の綱維に繋がる
わたしの生命は 此岸の楽器
わたしの指は 彼岸に触れる
わたしは 証明書の発行を望まない
(略)
笑いが真っすぐに立ちのぼる
我らは毅然として宇宙の微塵である
地球の命数 残りわずかに五十億年
なんとあっけらかんの真相だ
(略)
自分の名前(墓碑銘)を宇宙に飛び立たせ、いま、まさに笑いがこみあげて来る。
【関連報道】
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火星探査機MAVENの打ち上げ成功 米NASA
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