用事で外出した街で古書店をみつけ、入ってみた。期待していなかったが、案に相違して4冊購入。ほとんど捨て値で入手した。全部で600円だった。
●生物学御研究所編「那須の植物」三省堂 1962年 初版四刷
昭和天皇の御著書と言って宜しかろう。私はすでに「皇居の植物」を所蔵している。
●内山貞三郎「バロック時代の先駆者たち」三修社 1973年 初版
ドイツのバロック詩人に関する研究書。昭和44年度関西大学ドイツ文学科のための講義を訂正増補したもの、と「あとがき」にある。
●メルヒンガー「政治演劇史」白水社 1976年 初版
ドイツ本国で本書が刊行されたとき、政治的演劇の概念を大きく変える論旨が、大きな反響を呼んだようだ。ギリシャ古典劇から現代劇に至る大きな流れのなかで考察している。完全美本。
●大岡昇平「小説家夏目漱石」筑摩書房 1988年 初版三刷
本書は大岡氏の没後に出版された。処女作「吾輩は猫である」から遺作「明暗」に至まで、16年かけて精緻に分析した評論集。大岡昇平氏最後の著書。完全美本。
昨日、東京薬科大学で7冊購入したばかりで、さっそく読み始めたところだが、さらに4冊を積み上げ、しばらくこれらに掛かりきりとなろう。11月は多忙だし、年末までに読み終われるかしらん。
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