2470969 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

山田維史の遊卵画廊

山田維史の遊卵画廊

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Freepage List

☆Tadami Yamada's Paintings 新アダムとイヴの誕生


☆Tadami Yamada's Paintings 新アダムとイヴの誕生2


☆Tadami Yamada's Paintings 無量寿経シリーズ


☆Tadami Yamada's Paintings「私は美しい」シリーズ


☆Tadami Yamada's Paintings りんご充満空間シリーズ


☆Tadami Yamada's Paintings 花のマスクシリーズ


☆Tadami Yamada's Paintings 回 顧 展 part 1


☆Tadami Yamada's Paintings 回 顧 展 part 2


☆Tadami Yamada's DRAWINGS 1


☆Tadami Yamada's DRAWINGS 2


☆Tadami Yamada's DRAWINGS 3


☆Tadami Yamada's 小さな絵日記より


☆Tadami Yamada's Still Life:静物画(1)


☆Tadami Yamada's Japanese style:「和」


☆Tadami Yamada's 素描(1)野菜シリーズ


☆Tadami Yamada's 素描(2)貝殻シリーズ


☆Tadami Yamada's 素描(3)はんなりシリーズ


☆Tadami Yamada's 素描(4)人形シリーズ


☆Tadami Yamada's Paintings 回顧展Part3


☆Tadami Yamada's Paintings 回顧展Part4


☆ディクスン・カーの為のブックカヴァー


part 2  早川書房版


☆Tadami Yamada's Poetry 詩画集「遊卵飛行」


☆Tadami Yamada's Works: ブック・カヴァー選集


☆Tadami Yamada's イギリス・ミステリ傑作選カバー


☆Tadami Yamada's サンリオSF文庫他


☆Tadami Yamada's 光瀬龍、宇能鴻一郎、泡坂妻夫、志水辰夫他カバー


☆Tadami Yamada's ハヤカワ・ノヴェルズ、他


☆Tadami Yamada's 絵のない装丁


☆Tadami Yamada's ドラキュラ叢書


☆Tadami Yamada's Illusto., Part1『闇の国の子供』


☆Tadami Yamada's『妖怪博士ジョン・サイレンス』


☆Tadami Yamada's Part3『プラネタリウム』


☆Tadami Yamada's Part4『世の終わりのイヴ』


☆Tadami Yamada's Part5『洪水伝説』他


☆Tadami Yamada's Part6 児童書その他の挿画


☆Tadami Yamada's Part7 『心霊術入門』その他


☆Tadami Yamada's Part8『別冊宝島仕事の本』


☆Tadami Yamada's Part9 初期雑誌挿画


☆Tadami Yamada's ドラキュラ叢書『ジャンビー』挿画


☆Tadami Yamada's ドラキュラ叢書『幽霊狩人カーナッキ』


Tadami Yamada's monochrome cuts -#1


Tadami Yamada's monochrome cuts -#2


■Yamada's Article(1)卵形の象徴と図像


■Yamada's Article(2)ユングの風景画


■Yamada's Article(3)画家ムンクの去勢不安


■Yamada's Article(4)夢幻能と白山信仰


■Yamada's Article (5) 城と牢獄の論理構造


■Yamada's Article(6)ムンク『叫び』の設計と無意識


■Yamada's Article (7) 病める貝の真珠


■Yamada's English Article (8) 能の時空間の現代性


■Yamada's Article (9)『さゝめごと』に現われた十識について


■Yamada's Article(10)狐信仰とそのイコノグラフィー


■Yamada's Article (11) 江戸の「松風」私論


■Yamada's Article (12) 伊勢物語「梓弓」について


☆自画像日記


☆インタヴュー Vol.1


☆インタヴュー Vol.2


☆インタヴューVol.3


☆インタヴューVol.4


☆Tadami Yamada's Collage:日替りコラージュ


☆Tadami Yamada's Collage:日替りコラージュPart2


☆Tadami Yamada's Collage:日替りコラージュPart3


☆Tadami Yamada's Collage:日替りコラージュPart4


☆Tadami Yamada's Collage:日替りコラージュPart5


☆Tadami Yamada's Collage:日替りコラージュPart6


☆Tadami Yamada's Collage:日替りコラージュPart7


☆Tadami Yamada's Collage:日替りコラージュPart8


☆Tadami Yamada's Collage:日替りコラージュPart9


☆Tadami Yamada's Collage:日替りコラージュPart10


☆Tadami Yamada's Collage:日替りコラージュPart11


★山田芝恵書道展


☆ Tadami Yamada's short story


Death Mask


That Man


The Infancy Lover's Suicide


★Poetry of Tadami Yamada(1)


Poetry of Tadami Yamada(2)


Poetry of Tadami Yamada(3)


Poetry of Tadami Yamada(4)


Poetry of Tadami Yamada(5)


Poetry of Tadami Yamada(6)


Poetry of Tadami Yamada(7)


Tadami Yamada's HAIKU


Tadami Yamada's HAIKU (2)


★山田維史の画集・年鑑


Free Poster (無料ポスター)


Free Poster 2 (無料ポスター)


Free Poster 3 (無料ポスター)


ウクライナ連帯の無料ポスター(1)


ウクライナ連帯の無料ポスター(2)


ウクライナ連帯の無料ポスター(3)


戦争反対・表現の自由/無料ポスター(1)


戦争反対・表現の自由/無料ポスター(2)


ウクライナ連帯の無料ポスター(4)


✴️Tadami Yamada’s Brief Personal Record


✴️ CONTACT ✴️


Archives

Mar 8, 2024
XML
カテゴリ:映画・TV
 観たい観たいと長年思っていたジャン・ルノワール監督の映画『黄金の馬車』 (The Golden Coach) をYouTubeが掲載していた。日本語の字幕が付いている。

 舞台は18世紀の南米スペイン植民地。総督が公用車という名目で購入した豪華な黄金の馬車を運んできた船で、イタリアの仮面劇(コメディア・デラルテ)の一座が新天地で一旗揚げようとやってきた。そして一座の花形カミーラ(アンナ・マニャーニ)をめぐる騎士と闘牛士と総統との恋の鞘当ての始まり。原作はプロスペル・メリメの一幕戯曲。映画は1952年の作品。1993年に日本初公開。
 監督ジャン・ルノワール(1894-1979))は、画家ピエール=オーギュスト・ルノワールの次男。またこの『黄金の馬車』を撮影したクロード・ルノワール(1914-1993)は三男。

 深刻なものは何一つ無い、と言いたいところだが、原作がメリメであるし、監督は『大いなる幻影』『南部の人』のジャン・ルノワールである。表面に出てこないがセリフのちょっとした端々に、植民地支配階級と原住民とのはなはだしい格差が語られる。遊興階級である貴族の税優遇や、庶民に対する侮蔑となってあらわれる教育格差。あるいは黄金の馬車に象徴される権力。あるいはまた公金の私的流用等々。まるで日本の国会議員のようだ。・・・こうした問題は、映像によって深刻化されてはいない。が、映画全体を通して語られているのである。

 この映画の構成を私はおもしろく思った。
 映画は劇場の舞台で始まる。幕が開くと正面に大階段を据えた舞台装置。それは総督官邸の大階段である。黄金の馬車が運ばれて来たというので、みなが一斉に階段を駆け上がり一室に突入して行く。・・・そのあとをカメラが追い、一室に入ると、ここから舞台装置ではない現実の官邸内部になっている。まったく自然な流れで切り替わる。この後に総督官邸で繰り広げられる事件が、すでにして仮面劇一座の出し物である喜劇悲劇という枠組みである。すばらしい導入部だ。
 映画は実は二部構成と言ってもよいだろう。第一部と第二部とのあいだにインターバルがあるのではない。仮面劇一座の老座長が舞台幕前で観客に向かって「二幕の始まり」と口上を述べるのである。物語はここから少しばかり色合いがちがってくる。一座のヒロイン、カミーラをめぐる恋の鞘当てが深刻さを帯びてくるのである。・・・そして、大団円へ。詳しくは述べないでおくが、再び映画冒頭と同じ大階段の舞台装置。ひとりカミーラが降りてくる。彼女は自分の宿命に気づく。女優は、舞台を離れられないことに・・・。

ジャン・ルノワール監督『黄金の馬車』





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Mar 9, 2024 11:16:10 AM
コメント(0) | コメントを書く


Comments

AZURE702@ Re[1]:映画脚本家の名誉のために(07/15) 赤坂ささんへ コメントありがとうござい…
赤坂さ@ Re:映画脚本家の名誉のために(07/15) 脚本家が原作者をないがしろにし自死へと…
AZURE702@ Re:会津若松市の雪のない十日市(01/21) akiさんへ 私のブログ日記にあまりふさわ…
aki@ Re:会津若松市の雪のない十日市(01/21) この様な書込大変失礼致します。日本も当…
AZURE702@ Re[1]:木星にメッセージを届けます(01/10) おのま@四国さんへ 「ニンゲンは複雑で…

Favorite Blog

荒井良二著『ぼくの… New! 釈迦楽さん


© Rakuten Group, Inc.