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テーマ:洋楽(3317)
カテゴリ:70年代洋楽
そのキャリアは今年で38年。 英国ロック史上、最も偉大なシンガーソングライターの一人であり、オリジナル・アルバムだけでも30枚に及ぶ、この人だが、そのエネルギーや才能の半分以上は70年代前半の作品群に集中している……と思う。 この「Tiny Dancer(可愛いダンサー)」は、'71年のアルバム「Madaman Across The Water」のオープニングを飾るナンバー。 流麗なピアノさばき、コクのある歌唱、そして、格調高さと親しみやすさを併せ持った美しいメロディ。 スティール・ギターや濃厚なストリングスなど、過不足ないアレンジも見事で、6分15秒という長さを全く感じさせない名曲に仕上がっている。 全米41位と、チャート的には大した成績は残せなかったが、エルトンの代表作に数えられる一曲だ。 以降の作品では薄まっていく、ナイーヴで叙情的な感性も胸を打つ。 エルトンが'70年から'75年の間に発表したアルバムは実に10枚。 この時期の彼はまさに神懸っており、ポール・マッカートニーにひけをとらない程のメロディ・メイカーをぶりを発揮しているが、それはこの曲からも存分に感じられる。 アルバム「Madman Across The Water」(全米8位)は、大きなシングルヒットが生まれなかった事もあって、エルトンの作品としては見過ごされがちだが、ドラマティックなポップソング「Levon」(全米24位)や、荘厳な響きを持つ名曲「All The Nasties」が収録されていたりと、充分なクオリティを持った一枚だ。 これ以降のエルトンは、アメリカでも大ブレイクを果たし、華やかなエンターテイナーとしてスター街道を驀進していく。 だが、地味な中にも英国的な気品と美しさを感じさせるこの時期の作品が、僕は大好きだ。 「Tiny Dancer」を聴くにはここをクリック! ※ポム・スフレのメインHPでは、エルトン・ジョンの名作「Madman Across The River」について取り上げています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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