ディーゼル機関
ディーゼル機関圧縮点火方式の容積形内燃機関燃料の自然着火温度以上になる圧力まで空気を圧縮し、着火に外部エネルギーを用いない。高圧縮比で熱効果が高く、運転操作は容易である。燃料は石油、重油でローコストである。多くはA重油で、C重油も使用される。排ガスには、窒素酸化物、硫黄酸化物、ばいじんが含まれる。---窒素酸化物---サーマルNOxが主である。燃焼期は4期あり、第2期にサーマルNOxの多くが生成されると考えられている。直接噴射式と副室式とでは副室式の方が低濃度である。---硫黄酸化物---燃料中に含まれている硫黄の燃焼によって生成する。---ばいじん--- 気相析出形(=酸素不足からの不完全燃焼によって生成)と残炭形(=B重油、C重油による残留炭素の不完全燃焼によって生成)がある。第3・4期に生成される。酸素不足が原因であるが、全体として空気過剰であっても、部分的な酸素不足の条件で生成される。