国内炭分類表の疑問点についての筆者による回答
大気特論 燃料-石炭 分類表の件質問標記、分類表で「新・技術と法規(p186)」は無煙炭の燃料比は4.0以上となっていますが、「H15~H17年 正解とヒント(p100)」になると無煙炭の燃料比は12以上となっています。表全体のつくりは「新・技術と法規(p186)」の方が簡素化しているのですが、この数字の違いの理由については想像が出来ず、困ってしまいました。とりあえずは、「新・技術と法規(p186)」の方で覚えようかと思っていますが、どうでしょうか?以前の疑問点を出版社に問い合わせてみたところ、以下の回答を頂きました。A表:「新・技術と法規(p186)」無煙炭の燃料比は4.0以上B表:「H15~H17年 正解とヒント(p100)」無煙炭の燃料比は12以上「結論から言うとどちらの表も誤りではありません。 燃料比は石炭の分類に使われる一つの指標です。燃料比と石炭の分類との関係は石炭の性状が産出地により複雑に異なるので、世界共通の画一的な分類基準はもとより、国内炭についても基準はありません。唯一JISとして、昭和」23年に炭田探査審議会により石炭探査採掘のため制定された石炭分類表がA表:(「新・技術と法規(p186)」無煙炭の燃料比は4.0以上、JIS M 1002)です。 石炭に関する専門書では、A・B表を並記してあるものが複数あります。旧テキストもその形式でした。 (中略)「新・技術と法規 2006」では片方のA表のみの記載でありますが、誤りではないにしても燃料比の説明としても読者が理解するにも値不足の表です。 試験問題では燃料比の値を問う問題は出題されていないので良いのですが、旧テキストのように2つの表を記載していればこのような質問はなく理解できたかもしれません。わが国では石炭鉱山も40程度の炭坑が現在2鉱のみとなっている実情からJiSの見直しなどはおそらく無いとと思います。」との事です。 以上の事から、燃料比の大小 (無煙炭>歴青炭>亜歴青炭>褐炭)を覚えておけば試験問題については問題なさそうです。