(4)拡散と気象条件 大気境界層
大気境界層・ 混合層とは、対流によって【上下】に混合が行われる層である。・安定な逆転層は、晴れた日中には日射によって地表面から暖められて【自由】対流が発生し、【下方】からこの安定な空気は侵食される。この自由対流が及ぶ範囲を混合層という。・ 最大混合層高度とは、【地上気温】が最高になった時点の混合による【上限】の高さである。関東平野では1200m前後である。・コンスタントフラックス層は、地上から30~50mの最下層で、この内部では、風速、温度、鉛直拡散係数などの【鉛直】変化が大きい。・ 通常の気象状態は、気温は上空にいくに従い【低く】なる。・ 気温逆転は、上層にいくほど温度が【高く】なる状態をいう。・放射性逆転は、【晴れた夜から朝】にかけて地表面、地物が放射によって冷却し、これに接する空気の温度が低くなるため発生する。・ 対流層には、自由対流層と強制対流層がある。・自由対流層は【地表面】の温度差によって形成されるものである。・強制対流層は、風速や地面の凹凸、すなわち【粗度】によって形成されるものである。・ 内部境界線は、【海岸】などの性質の異なる地表面の接するところに形成される【水平非一様】の境界線をいう。・【安定な逆転層】は晴れた日中には日射によって地表面が暖められて自由対流が発生し、下方からこの安定な大気は侵食される。・【接地安定層】は、放射冷却によって形成された安定層で普通、高度200m以下である。