BARで描く絵日記

　今日は有給で、夜も飲みに行く予定は全くなかったのですが、
　　夕方、娘を、通っている新体操のクラブに送っていった帰りに、空をみあげたら、ちょうど半分のお月様が笑ってたんです。楽しげに。

　そのバックの空が、見事なブルームーン色だったのです。

　ここにはその色を載せられませんが、あまりにも美しいブルームーンにそそのかされてふらふらと夜の街に繰り出してしまいました。

　勿論、最初の一杯はブルームーン。

　最初にシェーカーから注がれたときは、青い色なのに、水泡が消えるにつれて徐々に赤みがかってパープルに変化していく景色は、夕焼けを逆回転させたようなデジャブゥ。

　帰り道、もうお月さまは見えなくなっていましたが、雲ひとつない夜空には、たくさんの星が、まだ訪れたことのない世界に散らばるバーの灯りのように、僕を誘っていました。

　酔っ払って帰ってきて、外の月や星へ思いを馳せ、潤に出迎えられながら、今日一日楽しく生きられたと思う、そんな自分と自分に関わった人たち、窓の外で演出効果を担っている虫たち・・・いろいろなものが愛しくてなりません。

　そんなこと、潤に語ってもしょうがなんだけれども