越前さん講演会
先週のこととなりましたが(書いている時点で)、ダヴィンチ・コードなどの翻訳者・越前敏弥さんの講演会に行ってきました。私は昔から海外の小説には苦手意識があり、なぜかというと、あの読み進みにくい直訳の文章にどうにも納得がいかなかったから。だけど、ちょうど話題になっていた頃、「ダヴィンチ・コード」を読み始めたとたん、あまりの文体の自然さに、「すごい!日本の小説みたい!この翻訳者うまーーい!!だれだれ??」と感動し、すぐに名前を覚えたのでした。私の通っていた翻訳スクールの講師をしていたことに後で気づいたんですが(私は専門外で受けてない)、講師紹介のところでも、「翻訳者は顔を出すものではないから」といって写真もなく、コメントも「先に言っておきますが、翻訳は儲かりません」などと書いてあり、「どんな人なんだろう?」と関心を持ちつつも、「きっとお堅いおじさんなんだろうな」と勝手にイメージしていたのでした。今回、その越前さんが翻訳に関する本を出版した記念に、紀伊国屋でなんと参加費\1,000で講演会をやるというので、やっと正体(!?)をつかむ時が!と、意気揚々と申し込んだのでした。当日、席につき、どんな人かと待ち構えていると、登場したのは、なんともスラッとしたお洒落な紳士でした。うわーーっ、ステキな人だぁ。と思っていると、周りの女性たちも、「ほぉ~っ」という表情で見上げてる。ように見えました。たぶん。(私だけ?)話し方も力の抜けた気さくな話し方で、時折ジョークも交えながら、翻訳をする上での大事なところ、気をつけなければいけない所など、翻訳を勉強していない人にもわかりやすく、勉強している人にも参考になるような話をしてくれました。帰りには、ちゃっかり本を購入、サインしてもらってきました。話をしたかったけど、緊張して何も言えませんでした。翻訳者でも、素敵な人っているんだな~。天は二物も三物も与えるんだな~。早く次の本出ないかな~。(ダン・ブラウンの)日本語勉強しなきゃな~。などと考えていた帰りの車中。