カテゴリ:Q&A
Q&A 第4弾です。
今日の質問者はプリモさん。5歳のお嬢さんがバレエを習っています。 「本格的」ってどういうことなのかしら…というご質問です。 以下はいただいたメールです。 *************************************************************************** >はじめまして。突然のML失礼します。 >10月で6歳の子供がバレエを習っており、しばしば先生に「本気でやらせてみたら?」と言われます。 >余り詳しく伺うことも生意気なようで出来ないし、 >他のお母様にも言えなくいろいろ考えてしまい、こちらに相談させていただきました。 >バレエを本格的にやるというのはどういったことなのか分からないのです。 >音楽の世界は多少知識があり、音大の先生についたり試験に必要なソルフェージュや >聴音、声楽の先生にもついていく、という風に分かるのですが、 >バレエの場合の本格的というのはどんな感じなのか分かりません。 >やはり今の先生と別に通わせたり特別レッスンなどを受けるものなのでしょうか? >子供も今のところ死ぬほどバレエが好きというわけでもないし、 >バレエの道に進むというのは音大に進むといったレベルの問題ではないと承知しておりますが、 >毎回毎回「お母さんも大変でしょうけど本気でやらせてみては」と言われるので、 >余りに言われると私の方が何か鈍感な対応をしているのかと思ってしまって。 >初めてですのに、個人的な質問で失礼を承知で出させていただきました。 >少しでもアドバイス頂ければ幸いです。 *************************************************************************** プリモさんへ はじめまして。質問メールをありがとうございました。 先生からそういう形でお声をかけていただける場合、お嬢さんがバレエに向いた体型であったり、 集中力がありどんどん吸収する力を持っていたりなど、バレエに適しているお子さんであることが伺えます。 たとえ5歳であってもそういう素養のある子どもはいますし、 そういうタイプの子どもが伸びる可能性が高いのも確かです。 お母様が困惑するお気持ちは察することはできますが、ある意味ラッキーなことではありますよ。(^^) ただ、本格的というのが、先生個人によって微妙な違いがありますね。 簡単に言ってしまえば「バレエダンサーを目指すこと」だと思います。 でも、実際には、どういうプロセスを生徒に与えてゆくか…ということになります。 それがわかりにくいので、プリモさんも困惑されているのでしょう。 それは本当に指導者個人個人の考えによるものなので、私からはこれが本格的なスタイルですと 断言できないんです。 目指すところは同じだけれど、その経路が違うってことです。 登山で同じ山を登るとしてもいろんなルートがあると思うのですが、 どれを選ぶのか…というとわかりやすいかしら…。 バレエダンサーを目指すプロセスとして誰でも思いつくもの…たとえばコンクール。 そうしたものへ生徒をどんどん出場させ、経験を積むことをプロセスに取り入れていらっしゃる先生も いらっしゃれば、コンクールは一切出場しないという主義をお持ちの先生もいらっしゃいます。 ちなみに私の田舎の先生はコンクール嫌いな方でした。それでもちゃんとプロを輩出しています。 そうした先生それぞれににお話しを伺うと、それを選ぶ理由となっていることはすべて正しいので、 甲乙などつけることはできないんですね。 何事にもプラスとマイナスはつきものです。 それをどうとらえて、どう実行していくのかはそれぞれの指導者の選択によるということです。 さて、プリモさんの先生のおっしゃる「本格的」ですが、お嬢さんより上のレベルで 先生が「この子は本格的に取り組んでいる」と奨励しているような生徒さんはいますか? その子のプロセスをそのお教室の推奨モデルと見ることができますよ。 また現状として、お嬢さんが週に1度のレッスンだとしたら、 レッスン回数を週2回くらいに増やすという意味かもしれません。 まだ幼稚園の年長さんですから、私の個人的な考えでは週1でも十分とは思いますが、 将来ポアントを履いて踊ることを滞りなく迎えることを前提に考えてみますと、 今の段階はともかく、小学校中学年の頃には週2~3回のレッスンはあった方がいいです。 そして高学年には週3以上。それくらいあって初めてトウシューズを履くだけの体ができあがります。 もちろん個人差はあります。それはここで言い始めると長くなるので割愛します。 もしも、ずっと週1のレッスンでやっていって、週2へ増やすことは比較的楽なことではありますが、 (それでも最近の子どものお稽古ごと事情を考えると大変かもしれない…(^^;)) これが急に週3となると、一週間の半分がバレエになります。 それは生活のリズムを切り替えるのが大変なのではないかなーと私は考えます。 ですので、今の段階で週2回のレッスンへ切り替えていくのは、 「キレイに踊れるようになるために必要な時間(レッスン回数)を確保するために慣れていくプロセス」と 考えてもらえるといいのではないでしょうか。 バレエは長いスパン、それも10年後どうなりたいかというところからものを見ています。 なので、親御さんとしてみれば、こうした話はピンとこないかもしれません。 目の前の育児のことで精一杯になってしまうことは当然のことですから。(私もそうなので…(^^;)) ただ、バレエ指導者は10年後の子ども達が美しく踊ることに視点をあてたところから いろんな提案をしていることをご理解いただけたら、と思います。 プリモさんは先生に「バレエを本格的に取り組む」とは具体的にどんなことなのか お尋ねになることを躊躇なさっておいでですが、ここは恥を忍んでお聞きになることをおすすめします。 質問なさることは全然生意気ではありませんよ。 親御さんがバレエのことを知らないのは当たり前のことですから。 私が前述したように「コンクール出場」なのかもしれません。 プリモさんが想像なさっている「外部レッスンへの参加」かもしれません。 先生それぞれがよかれと思って、しかも悩みながら生徒を綺麗に踊れるように模索しています。 (↑少なくとも私はそうなんです(^^;)) なので、それはホントに直接訊ねるのが一番です。 ただ、方法としては、他のお母様方への手前もあるでしょうから、 レッスン前後よりお電話で連絡を取った方がいいかもしれませんね。 お子さんにお話しをお聞きしたいということを書いたメモを持たせるのも手です。 なにせバレエ教師は忙しいので、ましてや現役で踊っている先生だと、 ほとんど連絡が取れない方もいらっしゃると思います。 そのあたり先生のご都合を察するようになさったほうが円滑に物事が進むと思いますよ。(^^) 相談なさってみて、それから考えてみてもいいと思います。 先生のお考えに賛同できれば、その提案をお受けすればいいでしょうし、 賛同できなければ、もっと気楽に取り組めるお教室への移籍もありだと思います。 でも、折角、先生から直接お声をかけていただいているのでしたら、 チャンスととらえ、思い切って飛び込むという選択もありですね。私ならそれを選びます。(笑) もちろんお子さんの状態を把握することも大切です。 お子さんが嫌がってしまうようなら、お話しになりません。 そこは親御さんがよく見てあげてくださいね。 「本格的」ということの定義はここではできませんでしたが、 私の考える「本格的」とは…?という内容でなら、今度日記に書くことはできると思います。 プリモさん、いかがでしょうか? 納得のいく答えは見えましたか? まだ、ご質問があれば、いつでもお寄せください。 プリモさんとお嬢さんがバレエを通してHAPPYでありますように願っております。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 18, 2004 11:46:48 AM
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