テーマ:ワイン大好き!(30235)
カテゴリ:ワイナリー紀行
山梨のサントリー登美の丘ワイナリーに行ってきた。そもそものきっかけはサントリーグルメガイド公式ブログである。9月15日から開催される
「技師長が語る特別ワイナリーツアー」 に先立つプレビューイベントとして、ブロガー限定ご招待という募集があり、それに当選して行くことになった。 最近は、やらせブログうんぬんという問題が起きているので、通常開催とは違いがあることを明記しておく。 ・新宿から送迎バス付き ・所長の大川氏による説明(通常は必ずしも大川氏とは限らない) ・ランチと懇親会付き ・非公開エリアへの入場 ・ツアー代金\2,000は無料 とはいえ提灯記事を書くつもりはなく、自分で思ったことを今までどおり正直に書くつもり。 当日は朝8:50に新宿集合。絶対に寝坊はできない。早く寝ようと思っていたのだけれどぜんぜん眠れず。 別に興奮していたわけではないのだけれど、絶対遅刻できないというプレッシャーで目がさえる。おかげで缶チューハイを2本も開けてしまった。それでも眠れずに、気になっていた白ワインをグラス2杯ほど。それでやっと寝たのが朝5時。なんじゃそりゃ。 7時に起きて新宿駅へ。台風も過ぎ去って晴天。よかったー。集合場所にスタッフらしき人を見つけ本名を告げると、 「busuka-sanですか?」 とハンドル名で返答される。わたしの場合、一部の友人から言われているあだ名なのだけれど、初対面の人に言われるとかなり恥ずかしい。 出発! 参加者は意外にも女性のほうが多い。またワイン好きの方々ばかりだと思っていたら、そうでもなさそう。というかワイン好きであるものの、ワインに凝っているという人は少ないみたい。 バスのなかでは昔の映像が流れていた バスのなかでは、ずいぶん古めかしいワイン作りの映像が流れていた。倉庫で発見された50年前の説明フィルム(シネスコープ)らしい。赤玉ポートワイン(現、赤玉スイートワイン)時代の、ブドウ栽培やワイン醸造の説明のようだ。今となっては全然違っている部分もあるけれど、基本は変わっていないようだ。 なぜこんなに古い映像を流すのだろうと思ったら、これから見る現在との違いを感じて欲しいとのこと。なるほど。それにしても古い映像のナレーションの声って、なんで古めかしいのだろう。録音機器のせいなのかな。 今日は高速が大渋滞。予定通り9時に新宿を出たのに、ワイナリーに着いたのは12時20分。すでに予定の1時間遅れだ。 ガイドツアーのスタート地点 大川所長から簡単な説明があり、さっそく見学開始 詳細はあとで書くけれど、この大川所長が熱いのである。ワインのことを話し出したら止まりません。 今では使われていないウイスキーの蒸留装置 プレス機がいくつか並んでいた 今回の参加条件のひとつが、訪問記をブログに載せることだったため、みんな写真を撮りまくり。みんなが写真を撮るせいでアングルが決まりづらい。最初のころは、少しは写真のストーリーを考えていたのだけれど、酔いとともにどこかへ。技術的な問題も含め、多少反省の残る出来となってしまった。酔っ払って、まっとうな写真を撮ることは難しい。 こちらは発酵用のステンレスタンク 大川氏がぜひとも書いて欲しいと言っていたのが酒石酸の問題。日本ではガラス片やゴミが入っているというクレームが多いため、一部の行程で温度を低くして酒石を取り除いているとのこと(すべてのワインに行われているかどうかは不明)。その設備がタンクの奥にあった。このようなことをしているのは日本とアメリカだけらしい。 もちろん酒石酸が出るのは健全なワインだからで、けっしてガラス片などではありません。酒石酸はお湯に溶けるので識別可能です。 こちらは瓶詰めの行程 赤い透明のプラスチックは虫よけ。虫には黒く見えるらしい 次はカーヴへ なかはものすごく寒い 樽熟中のワインたち。かなり寒い。今まで行ったワイナリーの中ではトップクラスの寒さ。地下なのでエアコンを入れなくても20度以下だけれど、見学客を迎え入れるために扉の開け閉めが多いので、エアコンで冷却しているとのこと。 通路には瓶熟中のワインが大量に並んでいた 通路をひたすら進むとテイスティングルームへ。ここではフラッグシップの登美を含む6アイテムのテイスティング。 スタッフの巻きの指示に抗しながら熱く語る大川氏。ボディアクションが激しいので、暗い中では被写体ブレしてしまう 2005 登美の丘(白) \3,167 透明感のある色合い。アタックに感じる香ばしいロースト香が印象的で、中程度のボディ。この中では酸もある方で、コストパフォーマンスも含めた今飲んで点でNo1。 このビンテージはシャルドネ100%だけれど、ビンテージによってはアリゴテをブレンドすることもあるらしい。 1992 特別瓶熟品シャルドネ 非売品 いわゆるべっこう飴のように熟成したシャルドネ。好みが分かれるスタイルだったけれど、これを好きな人は多いみたい。中身的には登美の丘だけれど、現在と醸造方法が違う。こちらはマロなし。 2004 登美(白) \10,500 白のフラッグシップ。スタイルとしては登美の丘と似ていて、スケールを大きくした感じ。香ばしロースト香、酸はそれほど強くなく、ボディーの凝縮どもほどほど。いちおうムルソーを目標にしているとのこと。柔らかいムルソーといったところ。 2005 登美の丘(赤) \3,167 かなり青っぽいボルドーブレンド。エレガントと言えばエレガントなのだけれど、どうしても青っぽさが気になる。カベルネ・フラン好きなので青っぽいのは嫌いではないのだけれど、ボルドーと比べると完熟度が低いブドウを使ってそう。正直AOCボルドークラス。 1999 特別瓶熟品メルロ 紫玉台園1999として近日発売予定 \5,267(ワイナリー限定)のもの。インキーでまろやか。まだリリース前のものなので木(杉?)の風味が残っているとの説明。 2003 登美(赤) \12,600 いよいよフラッグシップ。ひと言であらわすとウェル・バランス。メドックのトップシャトーのような荘厳さはなく、ほわっとした柔らかい味わい。メルシャンの桔梗ヶ原メルローを飲んでみても思うけれど、日本の赤ワインはやさしい味わいが多いように感じる。 全体的に振り返ってみると、酸はおとなしくて凝縮感は中程度、エレガントな雰囲気。フランスワインに口が慣れているせいもあるけれど、酸のおとなしさが気になった。味わいの疑問点はいろいろ質問したので、詳細はPart2/3で。 一緒に行った方のブログは「サントリーグルメガイド公式ブログ」のトラックバックからたどれます(こちら)。みなさんと好みが違っていてビックリ。 Part2へ続く。 気が向いたら投票お願いします→ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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