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私:こないだ、同窓会で日光に行ったとき、家康の墓を見てきた。 そこまで行くのに有名な左甚五郎の「眠り猫」の奥の二百五十段くらいある石段をのぼるんだ。 中には、石段数を聞いただけで「俺はムリしない」と言って棄権したのが数名いたね。 俺は挑戦したが、気になったことがあった。 A氏:何が? 私:石段の高さと奥行きなんだ。 われわれが日常使っている階段より、高さが高く、奥行きが深いんだね。 昔の人は、足幅が大きかったのかね。 それとも足の動かし方が今と違っていたのかね。 ナンバ歩きみたいにーーー。 だから、石段の数だけでなく一つひとつの石段の高さ、奥行きの情報がないと登る負荷が正確に分からないことに気がついたんだ。 A氏:なるほど、高さが高く、奥行きが深いほど、同じ石段数でも疲労度が高いわけだ。 私:俺は20年くらい前に中国観光ツアーで五山に行ったことがあるが、そこにかなりの数の石段をまっすぐ登り、山上の小さな堂にお参りしたことがある。 そのときの個々の石段の高さが高い気がしたね。 今、思い出したよ。 当時は多少今より体力があったので気にしなかったんだね。 A氏:現在のビルなどの階段は規格で決まっているんかね。 何か、同じ高さのような気がするね。 私:面白いのは、熊本城では、城に登る石段の高さと奥行きが少しずつ変えてあるんだそうだ。 これは敵兵の歩くペースを乱れさせるために工夫してあるのだという。 現在は観光用に一部現代風に直してあるということだが。 A氏:なるほど。 芭蕉の「岩にしみいる蝉の声」で有名な立石寺は千段だというが一つひとつの石段の高さはどうなのかね。 私:日本で今、一番石段の多いところは、熊本県の美里町にあるという。 この石段は、1200年の歴史がある釈迦院(八代郡泉村)の表参道である坂に、観光で町の活性化を図るため、数年かかって昭和63年に完成したという。 3333段だというね。 その前の日本一は、山形県羽黒山の2446段だそうだ。 A氏:3333段の石段登りが観光名物なっているわけか。 問題は、君のいう石段の高さと奥行きだね。 私:不思議に皆、石段数が正確に数字で出ていて、個々の高さと奥行きの情報がないね。 この美里町の石段には、全国各地の名石のほか、中国、韓国、インド、旧ソ連、ブラジル、アメリカ、南アフリカなど世界各国の御影石を使用しているそうだ。 A氏:3333段に挑戦するかね。 私:ちょっと考えさせてくれ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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