私:運転免許を無事、更新したよ。
最寄の警察署に行ったんだが、空いていて、視力検査だけでOKだね。交通安全協会が隣にいて、写真もとってくれた。
1枚でいいのに、2枚とってその分カネをとられたね。
用意したのは、先月受けた「高齢者講習」の証明書、写真、それに更新の連絡をしたはがきだね。
「高齢者講習」というのは、別に合否はない講習だから、受けたというだけの証明書だね。
A氏:君の誕生日は2月ではないの?
私:誕生日の1ヶ月前から受け付けるので、早めに行ったよ。
というのは、俺は近視なんで、眼鏡をかけるという条件だから、もし、視力テストでだめなときは、メガネを変える余裕が必要だったからね。
A氏:しかし、「高齢者講習」で視力も診るだろう?
私:一応、メガネをかけて静止視力で0.9だったから、問題ないとは思っていたがね。
警察での視力検査では0.7がボーダーラインだからね。
講習の講師の人も問題ないですよと言っていたがね。
念のためだよ。
A氏:慎重だね。
私:「高齢者講習」では2つの視力テストがあったね。
一つは、レンズをのぞくと、 小さい点のような輪が次第に拡大してくる。
その輪のどこかが欠けている。
それが分かったらすばやく手前のゲーム機のような小さなレバーで欠けた方向に倒す。
欠けが右にあれば、レバーを右にすばやく倒す。
驚いたことに、俺は静止視力が0.9なのに、この動体視力では0.2だよ。
A氏:俺も0.2だったよ。
大体、年相応だね。
私:20人くらい講習を受けた人がいたが、皆、同じようなものだね。
講師はグラフで5、60歳くらいから、急速に動体視力が低下するという説明をしていた。
この半日の講習のために6150円を払うんだが、だんだん、年をとると余計な費用が増えるね。
無違反の「優良免許」も5年更新は適用されず、3年更新は変わらずだね。
しかし、このような講習で何とか、安全運転の自覚を強化できればそれなりの効果はあるだろうね。
だんだん、道路を高齢者が運転するようになるからね。
A氏:75歳以上で運転免許を更新する場合は、今度は認知機能についての検査を義務化するらしいね。
私:まだ、実施がいつからやるか、どういうテストするかは未定だというがね。
また、更新にカネが追加で必要となるね。
例の紅葉マークは任意だったのが、強制になり、違反すると罰金をとられる。
そう言えば、後部席のシートベルトの着用義務は、早々に実施されるようだね。
A氏:俺が「高齢者講習」を受けたとき、隣にいた人が「私は絶対にスピードは出さない。これが安全運転のコツだ」と言っていたよ。
私:ところが、俺が受けた「高齢者講習」では、講師が車の流れがあるから、マイペースのスピードでなく、流れに沿ったスピードが必要だといっていたね。
年寄りは頑固な人がいるからね。
A氏:俺の講習では、講習の最後に講師が質問ないかと言ったら「信号がない交差点で横断歩道があるとき、どのように気をつけたらいいか」と質問した人がいたね。
それが講師が説明すると、また長々としつこく質問をして、しつこいんだね。
つまらない質問につき合わされ、皆、イライラしてきた。
ついに、誰かから「あなたの質問は講習が終わってから、講師に個人的に聞けばいいではないか」と文句が出たね。
俺もわかりきったことをしつこく聞いているなという気がしていたがね。
そしたら、その人は「私は横断歩道で怪我をしたので、皆さんに注意してもらいたくてしつこく聞いているのだ」と言いだした。
険悪な空気が流れた。
講師が「もう時間なので、それは講習の終了後、個人的に話しましょう」で何とかその場をおさめたね。
私:車の流れと同じで、「空気が読めない」のかね。
年はとっても柔軟性は欲しいものだね。