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私:ガソリンの値上げのせいか、世界的に車の売れ行きが悪いね。 A氏:君のように製造現場にいた人間から見るとシロートの本かね。 私:あえて言えば、2つのことが参考になった。 後に、トヨタ方式が盛んに宣伝されたとき、名古屋のあるコンサルト団体が「6ヶ月かんばん」と言って、どんな会社でも6ヶ月で「かんばん」システムを定着できるように指導できるという宣伝文句を出したとき、すぐこれはインチキな宣伝だとすぐわかったね。 この本では、それに関する日記について、5頁ほどしかふれていない。 A氏:詳しい日記かね。 私:基本的に1行くらいのメモ的な日記だね。 「かんばん制度についてじぶんもなかなか理解しにくいものを一生懸命理解すべく努力する」とあり、「周囲の人に理解してもらうには、相当時間がかかるものと思う」とある。 A氏:やはり、「かんばん」方式は苦労したんだね。 私:「かんばん」については1968年には、5日分だね。 A氏:「組み付け作業」というのは、部品が不良品発生などで1個だけでも足りないと、作業がストップだから、安全をみて余裕がある在庫を持ちたいね。 私:しかし、「かんばん」制の趣旨は在庫を押さえ、問題をクローズアップして、不良をなくすことを目的にしているから、「かんばん」枚数増加要求は受け入れられないね。 「かんばん」制が実施後10年たっても、まだ、「かんばん」枚数でもめているのだから、相当、厳しい問題なんだね。 A氏:ということは、「かんばん」制の成功を支える大きな要因は、不良ゼロなどの現場工程のカイゼン力だね。 私:この本は、そのカイゼンについての父親の日記も紹介しているが、いろいろなトヨタ生産方式の本にあるように、現場の改善提案制度のことが書いてあるね。 A氏:一時、ムーディか、なにかが、トヨタはリストラを簡単にしないとして、企業評価を格下げしたね。 私:評価者のトヨタ生産方式の無知だね。
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Last updated
2008.08.14 08:31:55
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