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カテゴリ:孫の教育
教育立国フィンランド流教師の育て方 私:PISAで世界一を維持しているフィンランド。 A氏:その結果かもしれないが、日本では従来の「ゆとり教育」を見直し、学力低下を防止しようという動きになっているね。 私:この本が従来のフィンランド教育をレポートした本と違うのは、フィンランドの国家戦略と教育方法の一体化だね。 A氏:1990年にソ連崩壊によって、それまで経済的にソ連に依存してきたフィンランドは、失業率20パーセントに達し、深刻な不況になるね。 私:そこでもともと資源に乏しいフィンランドでは「人」という資源に投資する国家戦略を立てた。 A氏:大学まで教育費は国庫負担だね。 私:その根底には、教育効果を点数で評価しないという考え方があるね。 「教育現場を信頼する」から、現場の教師の教育方法の裁量は広い。 A氏:それだけに、教師の質の高さがカギを握るのだね。 私:習熟度別クラスによる教育も、点数で評価して、点数の低い子を特に教育するという日本的な発想でなく、他の教育方法を考えてやるので別にするためだという。 A氏:教師というのは、アイデアマンでなくてはならないということだね。 私:著者は、優秀な教師を育成する教育実習をかなり詳しく取材しているね。 A氏:教師は日本のように多忙なのかね。 私:そうではないようだね。 A氏:日本の教育界は、この十年、市場原理主義化をすすめてきているね。 私:しかし、フィンランド教育は、逆だね。 「教育は教師が子どもや地域社会と一緒につくるもの」だね。 フィンランドはそれをきちんとやっていたら、自然にPISA第一位になった感じだね。 そのフィンランドで昨年、まさかと思う高校生の銃乱射事件があった。
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Last updated
2008.11.08 09:03:03
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