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Ryu-chan6708

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2008.11.20
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カテゴリ:孫の教育


                      
イギリス「教育改革」の教訓

:インターネットで「イギリス病」を検索したら、「イギリス病を克服した教育改革」というのが出てきた。
  表題の岩波のブックレットとは関係ないようだが、実は、深い関係にあるね。
  岩波のブックレットでこの「イギリス病を克服したサッチャーの教育改革」にふれていないのは、片手落ちだね。

A氏:「イギリス病」というのは、第二次大戦後にイギリスが労働党政権になり、社会主義政策をとったのが原因だろうね。
 産業の国有化が進むね。
 それが、1960年代に崩壊して「イギリス病」になる。
  社会主義イデオロギーの失敗だね。
  ソ連が崩壊して、社会主義イデオロギーの最後の砦が敗北するのが、1990年代だが、社会主義イデオロギーの敗北は、すでに1960年代にイギリスで始まっていたんだね。

:このインターネットの「イギリス病を克服した教育改革」という項目は、国際派日本人養成講座という中にある一つのテーマだね。

  まず、歴史は1944年に始まる。
  当時、イギリスはチャーチル首相の下の保守党・労働党の連立政権
  そこで「教育法」が決まるが、チャーチルは戦争で多忙で、この法律は労働党の考えが強く出ており、次の3本柱からなっているという。

  1.児童の権利を尊重する人権教育の推進

  2.イギリス帝国主義批判の歴史教育の推進

  3.教師の自主性を尊重する教育行政の確立

  この2の「イギリス帝国主義批判の歴史教育の推進」はイギリス教員組合である「教師労働連盟」のマルクス主義的な階級闘争史観がベースにあったという。
  反人種主義が当然、含まれるね。

A氏:イギリスは人種主義的な植民地政策をとってきた大国だから、第2次大戦後には植民地の独立とともに、その植民地政策の歴史教育が問題になるね。

:植民地からの移民が増えるが、その移民の自主性を重んずるために、組合教師たちはイギリスの公立校でありながら、「国語(英語)」の時間を削って、インドや中南米の言葉を教えたり、イギリス史にかわって旧植民地国の歴史を教えたり、キリスト教の集団礼拝を取りやめたりしたという。

 イギリスのこうした流れの中で登場したのが、自虐的な中学校用歴史教科書であったという。
 イギリスの「侵略」に比較したら、日本の「侵略」なんてゴミみたいなものだからね。スマイル

A氏:イギリスの植民地政策の人種差別を自虐的に教えるのかね。

:例えば、教科書に「地球のボールから餌を食べている巨大なブタ」がマンガで描いてある。
  これは大英帝国(巨大なブタ)が貪欲に植民地を搾取して肥大化した様子を示すものだという。
  あるいは、イギリスの君主制と階級社会の批判や、キリスト教が人種差別を正当化する宗教であることの非難を教科書にマンガで示したという。

A氏:そういう自虐的な歴史教育では、イギリス国民は、国としての自信を失ってしまうのではないの?
  宗教も否定され、道徳心も失うね。
  マルクスは「宗教は阿片だ」と言うからね。
  マルクス主義教育だね。

1979(昭和54)年に登場したサッチャー保守党政権は、経済が停滞している
イギリス病」の原因の一つにこの教育があるとし、介入しようとした。
  しかし、「教育法」の3本柱の1つである「教師の自主性を尊重する教育行政の確立」が障害となった。
  「教師の自主性」という美辞麗句の陰には、公教育では学校を選べず、教師も選択できない生徒が特定イデオロギーを押しつけられる、という事態が生まれていたという。

A氏:イギリスで、自虐史観を教えたり、教員組合が強かったりというのは、何か戦後の日本教育の問題と似ているね。
   安部政権での「教育基本法」の改正動機と似ているね。

私:最近では、中山大臣が辞任に追い込まれた日教組問題にも似た問題が出ているね。
 
  明日は、これに対してサッチャーのとった対策にふれよう。

 

 

                                     






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Last updated  2008.11.20 19:11:59
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