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Ryu-chan6708

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2009.03.17
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カテゴリ:映画


                     
街場の中国論

:昨日、リモコンでテレビのチャンネルをダラダラ選んでいたら、スターチャンネルで、ジャッキー・チェンの「シャンハイ・ヌーン」をやっていた。
  途中から見た。

A氏:君はジャッキー・チェンのファンかね。

:そうではないんだね。
  読みかけの内田樹氏の「街場の中国論」でこのジャッキー・チェンの「シャンハイ・ヌーン」にふれているのをリンクして思い出したんだよ。
  内田氏は、西部劇の時代は大陸横断鉄道の敷設が行われるが、その作業のため、大量の中国移民がアメリカ西部にやって来たという。
  枕木1本につき、一人の中国人が死んだと言われるくらい劣悪な労働環境で働かされたという。
  ところが、それを描いたアメリカ映画を見たことがないと内田氏は言う。

A氏:そう言えば、西部劇には中国人はあまり登場しないね。

:ところが、このジャッキー・チェンの「シャンハイ・ヌーン」は西部劇なんだ。
  ジャッキー・チェンカウボーイの格好をする。
  
           
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  実は、開拓時代のアメリカには何千人もの中国人カウボーイがいたという。
  カウボーイは当時、人種障壁の数少ない職業だったという。
  中国人だけでなく、黒人インディアン日本人カウボーイがいた。

A氏:しかし、ハリウッド映画の西部劇には彼らの姿は映っていないね。

ジャッキー・チェンの「シャンハイ・ヌーン」は2000年のハリウッド映画だが、その点では、画期的な映画だね。
  アメリカ西部の中国労働者が奴隷のように酷使されている場面が描かれているね。
  そして、最後にインディアンの協力で、ジャッキー・チェンのハッピーエンドになる。

A氏ジャッキー・チェンがアメリカ西部の「隠蔽された中国人の歴史」を掘り起こそうとしていることになるね。

ジャッキー・チェン相棒となる白人とは、最初、ジャッキー・チェンは相棒となることを断る会話がある。
  それは相棒の白人が「チャイニーズ」と差別している言葉を発しているのを聞いたからだという。

A氏中国人は、香港の返還でイギリスの重石がとれて、アングロ・アメリカンの中国の侵略の歴史についてそれを主題的に物語る試みが開始されたというわけか。

:この話は、なぜ、中国は日本の侵略ばかり非難しているのかという話題とつながっているね。
  中国の近代史は、列強による侵略の歴史だが、日本だけが悪者ではない。

A氏
:一番ひどいことをしたのはアヘン戦争のイギリスだし、日本より先に手を出した。
 しかし、イギリス政府として侵略に謝罪しただろうか?

香港返還のとき、イギリスのブレア首相謝罪しただろうか、ないと思うと内田氏は疑問を呈しているね。
  香港の租借百年というのは居直り強盗みたいなものだと内田氏は言う。
  そして、イギリスの教科書に江沢民が猛烈に抗議したことはなかったと内田氏は言う。

A氏:もっとも、イギリスの労働党時代の教育は極めて左翼的で、イギリスの植民地支配を反省している自虐的な教科書があったね。
  それをサッチャー教育改革で、国民が愛国心を失うとして、教科書検定を行うね。
  これを日本も日教組対策で参考にするね。
  しかし、同時に、サッチャーが教育の場に市場原理主義を導入した問題も出ているね。

内田氏は、歴史的な事実というのは確定しても、それを思いだすのは強い心理的圧力が働いていれば思い出さないし、抑圧がはずれると思い出すという。
  
  ところで、最近、田母神前空幕長講演や執筆で多忙だそうだね。
  CDで歌も出すそうだね。
  日本側の何かの抑圧がはずれ、「俺だけ、侵略したと言われている」という不公平を思い出したのかね。
  今のところ、中国からは強い抗議はないようだがね。

 






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Last updated  2009.03.17 08:19:44
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