A氏:西川義文氏の続投は、29日の株主総会で正式承認される見通しだね。
しかし、今朝の新聞で報じている「業務改善報告」では、西川体制が大幅に変更されるね。
私:西川氏の上に会長を設置するという。
これは、民間出身となるだろうね。
A氏:西川氏が三井住友銀行から引き連れてきた4人の「西川チーム」は、銀行にもどる。
今回の問題の発端になった、「かんぽの宿」は、売却をやめ、経営改善をして、08年度は経常赤字54億円を11年度には8億円の黒字にするという。
私:「かんぽの宿」の経営は、放漫経営だね。
大幅赤字は当然だね。
これは国会で、民主党の前原氏が指摘して、当時の総務相の鳩山氏も「珍しく民主党と同意見だ」だと答弁していたね。
民営化しても放漫経営のままにしておいて、赤字だからといって叩き売りするのは矛盾だね。
A氏:赤字はお役所的な放漫経営の結果だね。
それを民営化で追求しないで、赤字だから叩き売るという。
何のための民営化かね。
私:俺がわからないのは、その根拠だね。
郵政は民営化すれば、効率があがり、利益も大いに出るという宣伝だね。
それなら、「かんぽの宿」なんか、黒字化できれば、民営化の効果が出る。
なんで、売却するのかね。
A氏:郵政公社が民営化したのだから、民営化した効果をあげるために、「かんぽの宿」の経営合理化をして黒字化すれば、「さすが民営化」ということになるはずだがね。
「かんぽの宿」の雇用維持制約は関係ないね。
私:経営努力をしないで、赤字部門を売却するのでは、「民営化」の意味がないね。
民間のオリックスが引き取って、経常収支を黒字化できたら、日本郵政自体の「民営化能力」のメンツは丸つぶれではないの?
そんな経営能力で竹中平蔵氏が言っていた、アメリカより2倍高い郵便料金は、いつ下がるのかね。
「かんぽの宿」の黒字化、郵便料金の値下げなどで、はじめて「郵政民営化」は成功したといえるだろうね。
民間経営は、結果がすべてだからね。
しかし、規制緩和の結果でタクシー料金は、見事に値上がりしたね。
この反省は誰がしているんだろうね。
人のやることだから、判断ミスはある。
重要なのは、明確な責任ある反省だね。