3752454 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

知的漫遊紀行

知的漫遊紀行

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

Ryu-chan6708

Ryu-chan6708

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Comments

Freepage List

Headline News

2013.01.19
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類

                    
【送料無料】新幹線お掃除の天使たち [ 遠藤功 ]

:図書館に予約しておいたのが俺の順番になった。
 読みやすく、1日で読了。

 この本の「主人公」は、JR東日本グループ会社の鉄道整備株式会社、通称"テッセイ(TESSEI)"の人たちだね。
 従業員約820名
 テッセイはJR東日本が運行する東北・上越などの新幹線の車両清掃、東京駅・上野駅の新幹線駅構内の清掃などを主な業務としている。

 俺は東京駅の新幹線ホームで乗車を待つ間、折り返しの新幹線を掃除をする人々を見ることが多いのだが、その仕事ぶりがテキパキしているだけでなく、笑顔で礼儀正しいことに感心していたんだ。

 実は、この本を読んで知ったのだが、この素晴らしさに関心を持った団体やメディアでは、平成20年には国際鉄道連合の分科会メンバーが視察に訪れたのが最初だという。
  同じ年にドイツ国営テレビが取材にきているという。

A氏:海外の団体やメディアが最初に関心をもつとはね。

私:米国からは映画俳優で前カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガーラフォード運輸長官が視察に来たという。
  それ以降、国内では、テレビ朝日やテレビ東京の番組でもとりあげられ、ビジネス誌でもとりあげられたという。
  平成23年3月には、「日経ビジネス」誌で「最強のチーム」として表紙を飾ったという。

A氏:単純な清掃作業の繰り返し業務なのに、なぜ、とりあげられるようになったのかね。

:単純ではないんだね。
  折り返しの7分間の間に、22名1チームとなって清掃をするという、かなりきつい作業だね。
  しかし、単なる清掃作業にすぎないといえばそれまでだがね。

  実際、7年前にはテッセイは「普通」の清掃会社にすぎなかった。
  与えられた仕事は真面目にこなすけれど、それ以上のことはやらない。
  「自分たちは清掃員にすぎない」という意識に染まり、なるべく目立たないよう、隠れるように作業をしていたという。

A氏数年間で「普通の清掃会社」が「最強のチーム」に変わったということか。
 どう変わったのかね。

:それには、現専務の矢部輝夫氏の活躍が欠かせないね。
  矢部氏は平成17年7月1日JR東日本東京支社の運輸車両部指令担当部長から、それまで縁がなかったテッセイに異動。
 最初、「あんなところに行くのかーーー」と思ったという。
 しかし、どうせやるならと思ったという。
 そして、辛抱強い戦いが始まるね。

A氏:改革は一人で始まり、全員で終わるというが、まさにその通りだね。

:現場の人たちと話し合い、意識を変え、手間をかけて「最強のチーム」を築きあげていくストーリーは、素晴らしいものがあるね。

 一言で言うと、小集団活動の成果だね。
 俺たちの頃には現場でやっていたQCサークルのようなものだね。
 もっとも、形だけで失敗したQCサークルも多かったがね。

 小集団活動だけではない。
 人事制度などの経営システムも働く人に自主性をもたせるように変えていく。

 現在、テッセイという会社の輝きを根っこで支えているのは、現場で働く人々に対する「リスペクト(尊敬)」と、現場の人々の持っている仕事への「プライド(誇り)」だという。

A氏JALを再建した稲盛和夫氏も航空のことはシロートなのに、似たようなアプローチをして成功しているね。

:結局、良い経営というのはそこで働く人々に、いかに自主的にやる気をもって仕事ができるように環境を作っていくかだね。

 






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2013.01.19 18:48:13
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X